今週のみことば


6月17日

「またこの全会衆も、主は救いを施すのに
つるぎとやりを用いられないことを知るであろう
この戦いは主の戦いであって
主がわれわれの手におまえたちを渡されるからである」
(サムエル記上17章47節)


イスラエルに敵対するペリシテ人の中から
大男のゴリアテが戦いを挑む者として名乗りをあげました
これに対して
サウル王とイスラエル人は非常に恐れ
誰も戦いに応じる者がいません
そこへ
兄達のために食料品を届けにやってきたのは羊飼いの少年ダビデ
彼は自分が行ってゴリアテと戦うと王に申し出ます

まだ子どもで
戦のために武具も合わない体格のダビデに
常識的にはとてもゴリアテは倒せそうもありません
しかし
『ししの爪、熊の爪からわたしを救い出された主は
またわたしを
コノペリシテびとの手から救い出されるでしょう』
そう主張するダビデを
サウル王は戦いに送り出すことにしました
『行きなさい
どうぞ主があなたと共におられるように』

武具も武器も何も特別なものは身に着けず
ダビデは羊飼いの仕事道具である石投げと
5つの石を持って出かけました
そして
その石投げから放たれた石はゴリアテの額に突き入り
無敵と思われたゴリアテは
ここにあえなく滅びたのでした

『またこの全会衆も、主は救いを施すのに
つるぎとやりを用いられないことを知るであろう』
そうダビデが語ったとおり
その戦いには剣も槍も使われることはなく
ただ神の力がそこに働き
小さな羊飼いの道具に力を与えられたのです

こうして
イスラエルの神は
現実に生きて働く神であることが
人々のまえに明らかにされました

ダビデの使った武器は
平素いつも使い慣れている仕事道具で
決して特別なものではありません
それこそ神がダビデに与えたもの
それをもって戦いに行くことで
あとは神が勝利へと導いてくださいます

わたしたちの人生における様々な戦いも
そこに特別な武器がなくても
自分に与えられたものをもって踏み出せば
そこに神が大きな力を与えられるのです

大切なのは信仰をもって踏み出すこと
自分には特別な才能もないし
戦えそうなものは何もない
あれもない、これもない・・・
自分で勝手にそう考えて
結局言い訳ばかりで逃げることのみを考えているなら
問題を乗り越えることは難しいでしょう

戦いに出て行くことは
神に従うことでもあります
出て行けば(従えば)
そこに必ず助けがある
小さい者だからこそ、つまらない者だからこそ
その勝利は神の証となるのです

人間は誰もみな弱い存在です
常に信仰に立って進むダビデは
決して自らを誇ることはありませんでした
その戦いはすべて自分が戦っているのではなく
神が戦ってくださっていることを
ダビデはよく知っていたのでした

わたしたちも
神を崇めるこの信仰を一番の武器として
人生の戦いに勝利するものとなりましょう



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