今週のみことば


7月29日

「兄弟の愛をもって互いにいつくしみ
進んで互いに尊敬し合いなさい
熱心で、うむことなく、霊に燃え、主に仕え
望みをいだいて喜び、患難に耐え
常に祈りなさい」
(ローマ人への手紙12章11-12節)


この章の3節には
「思うべき限度を越えて思いあがることなく
むしろ、神が各自に分け与えられた信仰の量りにしたがって
慎み深く思うべきである」
と、記されていますが
何でも”自分が自分が”と、自分を高く置き
いつの間にか互いの思いやりもなくなってきているのが
昨今の世の中の状況でしょう

信じられないような事件が多く発生し
人々の心は一体どこへ向いていくのかと
本当に憂慮すべき現状を考える時
わたしたちは聖書のみことばによって
もっと教えられていかなくてはと思います

イエスさまの人としてのご生涯の歩みの中には
さげすまれても、ののしられても
黙々と福音を述べ伝える姿勢が一貫してあります
これはわたしたちの人生の歩みにおいて
どんな状況に置かれても
それぞれ与えられた使命に従って黙々と進むように
と教えているわけですが
人間の中には
常に人よりも優れた立場でありたいとの心理があり
競争心から争いへと
事態はいつも紛糾するのです

こうして世の中は何かと競争競争でギスギスしていますが
聖書の教えには競争はありません
クリスチャンでありながらもしその間に競争があるなら
その歩み方は正しいとはいえないでしょう

わたしたちが学ぶべきは
心の中にある”人よりも優れた立場でありたい”と思う気持ちを
神によってどう変えられていくかです

「あなたがたはこの世と妥協してはならない
むしろ、心を新たにすることによって
造りかえられ
何が神の御旨であるか
何が善であって、神に喜ばれ、かつ全きことであるかを
わきまえ知るべきである」
(ローマ人への手紙12章2節)

このようにわたしたちは
お金や名誉を重要視するこの世の価値観と妥協せず
神に喜ばれるところの価値観を身につけるべく
教会に集ってみことばを教えられているのです

洗礼と聖霊を受けることで新しく生まれ変わり
その上で、この先いかに歩むべきかを学んでいく
地味ではありますが
それが大切な日々の積み重ねとなっていきます

しかし
教会へ来る人の中にも
ただ奇跡を求めて来る場合があります

「大勢のユダヤ人たちが
そこにイエスのおられるのを知って押し寄せてきた
それはイエスに会うためだけではなく
イエスが死人の中からよみがえらせたラザロを見るためでもあった」
(ヨハネによる福音書12章9節)

奇跡の業が行われる時
たちまち人の目は奇跡にとどまります
しかし本来は
生き返ったラザロを見るのではなく
ラザロをよみがえらせたイエスに目をとめるべきです

目に見えない神ではなく
目に見えるものばかりを見ようとする姿勢は
本当の信仰の妨げとなるでしょう
教会は建物を見たり
賛美歌を聴いたりするために来るところではなく
イエスさまを礼拝しに来るところであることを
しっかりと認識していただきたいと思います

真理(神)を知ろうとしない人には
神の姿は見えてきません
人の間でも
感情的に行き違いがある時には
お互いの真の姿を理解しようともしないし
理解できないので歩みよりも難しい

今自分はどういうところにいて
一体そこで感謝して生活しているのかどうか
それを神さまはいつも見ておられます
しかし
自分自身はそれを省みることがあるでしょうか
もし自分の実態から目をそむけるなら
いつまでも大切なことはわからないままです

すでに多くの恵みを与えられながらも
感謝のない生活を送るのは寂しいことです
一方、これまで試練の連続でも
その中で喜びと感謝をつかんでいる人もあります

華やかな時が消え去っていくことを惜しむ日々ではなく
これからやってくる日々を楽しみにしながら
希望と感謝にあふれた時を過していくことができますように
神の前に自分を低くし
黙々とみことばに従って歩んでいきましょう



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