今週のみことば


9月9日

「わたしは乏しいから、こう言うのではない
わたしは、どんな境遇にあっても、足ることを学んだ
わたしは貧に処する道を知っており
富におる道も知っている
わたしは、飽くことにも飢えることにも
富むことにも乏しいことにも
ありとあらゆる境遇に処する秘けつを心得ている
わたしを強くして下さるかたによって
何事でもすることができる」
(ピリピ人への手紙4章11-13節)


かつてはイエスを迫害する立場であったパウロは
富も地位も持っている人でしたが
ある時イエスにその心を捕らえられ
改心してイエスの福音を伝える者となってからは
境遇は一変していきます

金銭的に豊かな時代も貧しい時代も経験しながら
実は豊かだと思っていた時が一番神に対して心貧しく
世の豊かさを失ってからは
神に対して本当に心豊かとなったことを
パウロは実感するのでした

世の中には
お金があれば幸せだと信じている人がたくさんいます
確かにお金は生きていく上に必要ですが
決して万能ではなく
あらゆる境遇の変化に対して
人の支えとなるわけではありません

”ありとあらゆる境遇に処する秘けつを心得ている”
パウロの語るこの”秘けつ”とは
神に救われて、神と共に生きること
そして
聖書のみことばに従い
自分の内側をしっかりと守ることです

「神の御旨を行って約束のものを受けるため
あなたがたに必要なのは忍耐である
『もうしばらくすれば
きたるべきかたがお見えになる
遅くなることはない
わが義人は信仰によって生きる
もし信仰を捨てるなら
わたしのたましいはこれを喜ばない』
しかし、わたしたちは信仰を捨てて滅びる者ではなく
信仰に立って、いのちを得る者である」
(ヘブル人への手紙10章36-39節)

人は色々なものから逃げようとしますが
神そして自分の心から逃げることはできません
あざむくことはできても
神はすべてのことをご存知ですし
自分の心の思いは
自分が一番良く知っているはずなのです

また
人はしばしば
自分の心に起こってきた思いによって揺さぶられ
平安を失い
冷静に判断することもできなくなります
そんな時
信仰は人に平安を与え
心の思いを断ち切らせ
正しい判断ができるようにしてくれます

正しく生きていくために
必要なのは信仰と忍耐
自分の思いに押しつぶされて
滅びに陥ることがありませんように
わたしたちは常に信仰に立って
”いのちを得る者”となっていきましょう

「身を慎み、目をさましていなさい
あなたがたの敵である悪魔が
ほえたける獅子のように
食いつくすべきものを求めて歩き回っている
この悪魔に向かい
信仰にかたく立って、抵抗しなさい」
(ペテロの第一の手紙5章8-9節)

「あなたがたは主にあって
いつも喜びなさい
繰り返して言うが
喜びなさい
あなたがたの寛容を
みんなの人に示しなさい
主は近い
何事も思い煩ってはならない
ただ事ごとに感謝をもって祈りと願いとをささげ
あなたがたの求めるところを
神に申し上げるがよい
そうすれば
人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が
あなたがたの心と思いとを
キリスト・イエスにあって守るであろう」
(ピリピ人への手紙4章4-7節)

人が自分の心をコントロールするのは
非常に難しいことですが
平安があれば
それが可能になります

わたしたちの周りには常に惑わすものがある
その惑わしにのることなく
信仰を堅く保って
感謝の日々を過していきたいものです




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