今週のみことば


9月23日

「それで主はイスラエルに対し激しく怒って言われた
『この民はわたしがかつて先祖たちに命じた契約を犯し
わたしの命令に従わないゆえ
わたしもまたヨシュアが死んだときに残しておいた国民を
この後、彼らの前から追い払わないであろう
これはイスラエルが
先祖たちの守ったように主の道を守って
それに歩むかどうかをわたしが試みるためである』
それゆえ主は
これらの国民を急いで追い払わずに残しておいて
ヨシュアの手に渡されなかったのである」
(士師記2章20-23節)


ヨシュアの死後
イスラエルの人々は神に対する感謝を忘れ
神を捨てて他の神々に仕えるようになっていました

すると
カナンの地に残された他の国民がイスラエルを悩ましたので
今度はイスラエルを救うべく”さばきつかさ”が起こされ
イスラエルは勝利を得るのですが
その恩も忘れてまた他の神々に仕えるようになります

神による助けがあってこそ勝利を得ているイスラエルですが
その心はかたくなで
常にそむくことの繰り返し

神が与えると約束したカナンの地は
豊かに恵まれた地ではありましたが
そこには多くの他の国民が住んでおり
それらと戦うことでイスラエルは自分達の居場所を得てきました
その戦いはすべて神によるものでしたが
最終的に神はすべての国民を追い払うことなく
いくばくかは残されて
それらがイスラエルを悩ませているのでした

それは何のためかといえば
この民は敵がいなくなるとすぐに神を忘れて
自分勝手に歩み始めるからです

神を忘れた生活は
人々の心を悪い方向へと導いていきます
そうならないためにも
人は常に神を忘れることなく
正しく生きていかなくてはならないのです

今日のわたしたちの生活にあっても
救われているといいながらなお悩みも苦しみも存在するのは
もしそれらがなければ
わたしたちはすぐに傲慢になり
神を忘れ
自分勝手に生きていくようになるからです

誰もが私利私欲に流れ
神の愛を知ることもなく歩んでいけば
この世の中はどんどんすさんでいくでしょう

イスラエルに残された試みは
今でいうところの病気や生活の悩みばかりでなく
人の心のうちに起こってくる思いも含まれています
心の中に湧き起こってくるどうしようもない思い
さまざまな欲、不安、ねたみ、妄想などが取り去られるために
わたしたちは心を鍛錬する必要があります

この心の思いは
お金や生活の悩みよりももっと深刻で
人を滅びに至らせるものですから
それに打ち勝つために信仰が必要なのです

教会というところは恵まれた所ですから
祈れば事態は幸いな方向へ向かい
恵まれた歩みもはっきりと見えてくる一方で
自分の中の恵まれない部分
つまり悪いところ、自分の歩みの間違いも
鮮明になっていくところです
その時
本当の自分の姿とどう向き合っていくのかが
ひとりひとりの大きな課題だといえるでしょう

そのためには
まず聖書に記されたことに従っていくことです
よく、「わかったら信仰します」という人がありますが
神のことは人が頭で考えても
わかるものではありません
それほど人は小さくつまらないものであることを
わたしたちはまず知らなくてはならないのです

一方
人はある一定年齢を超えると
体の変化や衰えを感じ
これから悪くなることばかりを考えては
今度は卑屈になっていくものです
こうして
自分の弱いところにばかり目を向けてただ嘆くのは
神の前に正しいことではありません

年齢を重ねてきた人は
体が弱ってきても
それは一生懸命生きてきた証拠であり
弱いものこそ強めてくださる神の存在を信じて
いよいよ頭を低くして神につかえていけば
そこには必ず神の栄光が現れてきます

人は人間的に強くなると傲慢になりがちですが
神にあって強くなる時には
本当の優しさを持つようになり
感謝を忘れない人に成長させられていきます

今の時代は
感謝する心を忘れた心貧しい時代
その中で
たとえ弱くても
神に感謝して生きることを実践する人の歩みは
子孫に財産として伝えていくべきものです
そうして子孫が同じ歩みをすれば
幸いは次の世代へと確実に受け継がれていくのです

「あなたがたのうちに預言者または夢みる者が起こって
しるしや奇跡を示し
あなたに告げるそのしるしや奇跡が実現して
『他の神々にわれわれは従い仕えよう』と言っても
あなたはその預言者または夢みる者の言葉に聞き従ってはならない
あなたがたの神、主は
あなたがたが心をつくし、精神をつくして
あなたがたの神、主を愛するかどうか知ろうと
このようにあなたがたを試みられるからである
あなたがたの神、主に従って歩み
彼を恐れ、その戒めを守り、その言葉に聞き従い
彼に仕え、彼につき従わなければならない」
(申命記13章1-4節)

かつてイスラエルに与えられたこの言葉は
今、異邦人であるわたしたちに与えられています
世の中には目新しいものが次々起こり
人々はそれに惑わされていきますが
わたしたちは常に神に従うものとして
その心を守っていきましょう

「だから、あなたがたは、神の力強い御手の下に
自らを低くしなさい
時が来れば神はあなたがたを高くして下さるであろう
神はあなたがたをかえりみていて下さるのであるから
自分の思いわずらいを、いっさい神にゆだねるがよい
身を慎み、目をさましていなさい
あなたがたの敵である悪魔が
ほえたけるししのように
食いつくすべきものを求めて歩き回っている
この悪魔にむかい
信仰にかたく立って、抵抗しなさい」
(ペテロの第一の手紙5章6-9節)

自分の心のうちにさまざまな偶像を持ち
それらの思いのとりことなって
やがて滅びに至ることがありませんように
常に信仰に堅く立ち
神の前にしっかりと正しいものを見極める目を開いて
ただ従っていきましょう

その歩みは決して空しいものではなく
神によって高くせられる歩み
希望を持って踏み出していきたいものです




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