今週のみことば
9月30日
「しかしルツは言った
『あなたを捨て、あなたを離れて帰ることを
わたしに勧めないでください
わたしはあなたの行かれる所へ行き
またあなたの宿られる所に宿ります
あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神です』」
（ルツ記1章16節）
「さばきづかさが世を治めているころ
国にききんがあったので
ひとりの人がその妻とふたりの男の子を連れて
ユダのベツレヘムを去り
モアブの地へ行ってそこに滞在した」（1節）
その後
夫エリメレクは妻ナオミと子どもたちを残して死に
やがてモアブの女を妻に迎えた息子たちも
二人とも死んでしまいました
後に残されたナオミは
再びベツレヘムに戻ることを決意し
ふたりの嫁に対して
それぞれの家に帰るように勧めます
その強い勧めにより
オルパは帰ることにしましたが
ルツはそれをかたくなに拒否し
自分も生涯イスラエル人として
イスラエルの神を崇めていく道を選ぶのでした
こうして
モアブに向かう時には豊かな状態だったナオミは
何もない状態でベツレヘムに帰ってきたのです
しかし
そこからが神の祝福の道の始まりでした
時はちょうど大麦の収穫期
畑に入って落穂拾いをするルツは
知らないうちに親戚であるボアズの畑に入っていました
ボアズは非常に裕福な人でしたが
ルツはその人の目にとまり
多くの恵みを受けた後
ついに妻として迎えられました
すべてを失ってベツレヘムに帰ってきたナオミでしたが
その後の生涯を神は大いに恵まれます
それは
彼女も、また嫁のルツも
祝福の基である神から
決して離れようとしなかったからでした
現状はどうであれ
ナオミはベツレヘムに帰ることを
ルツはナオミについていくことを
それぞれ決断したことは
神の前に正しいことだったのです
だからこそ
ちょうど収穫期に帰ってくることや
知らないうちにボアズの畑に入るなど
自分たちは何も計画していなかったことが
次々とタイミングよく起こり
すべては神のご計画のまま進んでいったのでした
空しくなって神のところに帰ると
そこで今度は神によって満たされる
どんな境遇にあっても
決して神を忘れることなく
堅く信仰を守っていけば
思いがけない祝福の道が開けていくことを
わたしたちも心にとめておきたいものです
ルツがボアズに生んだ子どもは
やがてダビデの父を生むものとなり
その系図から
救い主が誕生することなど
ナオミにもルツにも想像のつかないことでした
わたしたちの人生もまた
これから何が起こるかわかりません
幸いな人生であるために必要なのは
ただ唯一の神を信じて
その教えを守って
正しく生きていくことです
聖書のみことばを信じ
欲に負けることなく
常に神に喜ばれる選択をなし
たとえ希望のないような状態であっても
立ち上がる勇気をもっていきたい
幸いの基である神の元から離れることなく
いつも帰るべきところへ帰っていきましょう
「わたしたちは何ひとつ持たないでこの世にきた
また、何ひとつ持たないでこの世を去っていく
ただ衣食があれば
それで足れリとすべきである
富むことを願い求める者は、誘惑と、わなに陥り
また、人を滅びと破壊とに沈ませる
無分別な恐ろしいさまざまの情欲に陥るのである
金銭を愛することは
すべての悪の根である
ある人々は欲張って金銭を求めたため
信仰から迷い出て
多くの苦痛をもって自分自身を刺しとおした」
（テモテへの第一の手紙6章7−10節）
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