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広島中央教会の思い出
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1961年(昭和36年)2月11日に設立された『広島中央イエス之御霊教会』は
2004年12月12日の日曜聖会をもって
この古い借家を去ることとなりました
というのも
築後100年を越えた昔造りの「三軒続きの長屋」は
建物の老朽化に加えて
ここ数年次々起こる地震や台風の影響で
ついには建物倒壊の恐れが出てきたためです
加えて
かなり前から屋根を同じくする両隣はすでに空家となっており
家は荒れる一方でした
それでも
設立当時まだ子どもだった現在の牧師や古い信者の方々にとっては
ここは懐かしい我が家のような教会
ですから当然名残惜しい気持ちもありますが
いつかは決断しなくてはならないのでした

ここでは
やがて解体される事となっているこの建物が
かつては教会であったことを残しておくために
最後の姿をそのまま載せることにしました




水色の枠内が教会部分です


昔風の広い玄関

奥は台所になっています
8畳、2畳、4畳半の部屋を
間仕切りを取り除いて
教会堂としていました
珍しい天窓

特に子ども達はこれを見ると
必ず不思議そうに見上げたものです
教会ができた当時
達筆の信者さんが書いてくださった
『主の祈り』は
ずっとここに貼られていました

雨漏りのために
天井板がゆがんでいます・・
最も危険な台所
建物のゆがみと同時に
窓ガラスもゆがんでしまい
波板でそこをカバーしています
2001年の地震以来
屋根と壁が徐々に離れてきました
屋根板は壊れており
天井の丸太は
支え棒でかろうじて保たれています
お手洗いに通じる渡り廊下は
雨が降りこむので波板でカバー

このお手洗い部分は
壁の向こうにあるお隣では
すでに屋根がなく
建物自体も崩れています↓
1991年の台風で
大きな被害を受けた屋根は
大家さんが手を入れないために
こちらで応急修理
それもすでに朽ちてきて
今年の台風で
また大きなダメージを負いました
足場が不安定なために
もう素人が修理するのは無理
台風のために壊れたもの干し場



オルガンや椅子を片付けると
すっかり寂しくなりました







こうして見ると
教会としての表の部分と
裏の部分とでは
かなり壊れ方に大きな差があるのがわかります
大きな台風にも窓ガラスは割れず
表向きの屋根は天辺の瓦が一部欠けたのみで
ほとんどダメージがありませんでした
いつ倒れてもおかしくないこの建物は
教会としての使命が終わるまでは
ちゃんと神さまから守られてきたのでしょう

長い間本当にお世話になりました
ハレルヤ!




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