いいかげんな話



<1.更年期と向き合う 〜50歳を前にして>

一週間前に受けた子宮がん検診の結果を電話で尋ねたところ
今回も異常はなく
この半年もまた無事に過ごせたことをありがたく感謝した
がん検診といえば
通常は年に一度でいいのだろうけど
わたしの場合は半年ごとに子宮筋腫の検診に行かなくてはならないので
がん検診も一緒にするのが恒例になっている

若い頃から子宮筋腫があるのは知っていても
それがとてつもなく大きくなっているのを知ったのは8年前
直径8センチ以上の筋腫が3つと、他にも小さなのがいくつもあるとのことで
突然の大出血の危険性を何度も指摘され
あれから半年ごとの検診を余儀なくされたわけだが
やがて閉経期を迎えるころには筋腫も萎縮するだろうと言われたため
その目安として告げられた「50歳」をわたしは心待ちにしてきたのだった

半年前の検診で、すでに筋腫は萎縮傾向にあり
今回は、大きいものでも5センチとハッキリ小さくなっていて
(最大時には12センチと診断されたこともあった)
それを見た先生は
「普通の人に比べたらこれでもまだ十分大きいんだけど
とりあえず小さくなってきて良かった」
と言いながら、小さな冊子を渡してくれた

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ここ2年ほど、特に冬場の体調が悪く
「ああこれってきっと更年期の症状なんだなあ〜」とは思っていたけれど
こうして冊子の内容を読むと
あらためて自分の変化についてきちんと向き合わなくてはという気になる

 ”更年期を目前に、あなたのからだは2度目の転機を迎えようとしています
  いま、心やからだの変化をよく知って
  自分の健康は自分で守るという気持を固めましょう”

この”気持を固めましょう”という潔いフレーズがなかなか良い
大きくなり続けた筋腫から開放されることは
老いへの一歩を踏み出すことを示しているわけだが
たくさんのことがあった40代が過ぎていくことで
その時代の責任から開放され
ここからは自分自身に目を向けるべき時期なのだと
なにか許可をもらったような、安心感に似たものも感じている

以前、青春賛歌シリーズの中でも書いたけれど
わたしは、仮に若くなれるとしても、どの時代にも戻りたいとは思わない
若い時代の元気さは魅力だが
どの時代にも特有の課題や問題があって
そこに多くのエネルギーを費やしてきたことを思うと
来月、50歳を迎えるにあたり
多大なエネルギー消費を前提とした生き方から
加齢と共に省エネで生きる方向へと
意識を転換していこうと考えているところだ


(2011.9.12)



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