いいかげんな話



<3.むずむず足症候群の克服>

前回
わたし自身が抱えている『むずむず足症候群(restless legs syndrome)』について書いたが
”寝ると自然に足が固まってしまう感じで
とにかくいつもふくらはぎと足の裏がカチカチに固まっている”
という症状が2年ばかり続いていたのが
今年になって緩和されていることにふと気がついた
”精神的ストレスは病状の強弱と関連あり”とされるこの病気の状態が
一体どういう経緯で変わってきたのかと考えてみると
「あれから違うな」と思える瞬間があったのは確かだ

『奇跡の12月』とのタイトルをつけた昨年末の日記には
クリスマスを前に事もあろうか夫もわたしも息子までもがインフルエンザにかかり
代わりに娘がクリスマス礼拝を取り仕切ることになった顛末を書いた
クリスマス前日から当日にかけて最も体調が悪かったわたしは
計画していたことの半分も実行できない歯がゆさでイライラしつつも
本当に重要なことだけに思考を集中し
他のことはあきらめることを余儀なくされる
こうしてクリスマスは、わたしの満足感や達成感といった私情は別として
ちゃんと無事に終わっていったのだった

その後、年末年始の行事も過ぎる頃
わたしのインフルエンザ症状も治まってきて
その時気づいたのが
昔からのひどい肩こりが少し楽になっているかも?
あれ、そういえば足の緊張感も変わってきたような?
といった体調の変化
それは単にしばらく寝ていたせいかなとも思ったが
今に至るまで続いているところをみると
わたしの中で”何か”が変わったのだと思う

その”何か”とは
一言で言えば自分自身(の価値)への執着心だ
クリスマスはわたしがこれだけのことをするのだと一度決めたら
お菓子を作ったり準備するのは楽しい反面
相当の負担感があっても
減らす方向へはなかなか進みづらいもの
それは、わたしのプライドが邪魔をするからで
それでも、どうしようもないところに追い込まれたら仕方がない
こうして、わたしはまたひとつ自分をあきらめたのだ
これは別に卑屈な意味を持つものではなく
”自分が何者なのか”をまた新たに知り
自分が楽になる方向へと一歩踏み出したといえるのだろう

それにしても
あのインフルエンザ騒動のタイミングは
何度考えても不思議不思議、、、
困ったことではあったけれど
あれで特に問題は起きなかったし
こうしてむしろ良い方向に向かうためだったのだなあと今は思う


(2012.1.26)



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