いいかげんな話



<理想と現実 4〜自分でやってみることの意義 3>

近いうちにわたしの部屋にする予定だったタンス置き場の部屋を
急に娘が使うと言い出したのは一週間前のこと
3畳しかないこの部屋の何が魅力なのかと聞けば
憧れの”秘密基地”みたいな部屋ができるから・・・って
そういえば、息子も昔ここに住みたがっていた事を思い出す
その時は、せっかく普通の部屋があるのに何でわざわざココ?
ということで許可しなかったけど
彼は今でも”秘密基地”にあこがれているらしい
そういう”子ども心”って、あの頃はじっくり考える余裕もなかったなぁ、、

さて、娘はまず2日ほどしっかり考えてから
ロフトベッドを購入することを決め
この限られた空間に自分の生活に必要なものを全部詰めこんで
いかに機能的な部屋を作るかに挑戦したいと申し出た
2月以降は忙しいので、時間は今しかない
というわけで、いきなりタンス部屋の片づけがはじまり
なぜか新年早々山口家は大掃除だ!(この寒いのに〜@@;)

それから間もなくロフトベッドが到着
ここからは夫が登場し、父と娘の工作タイム〜♪
2015113-2.jpg

まあ作業の8割以上は夫がやっているけれど
ひとりが支えておいて、もうひとりがネジをしめるとか
ところどころ2人で協力しないとできないこともあるし
何より初めての大きな工作に娘は心ワクワクだし
父親から、注意点やコツを教わりながら作業は順調に進んだ
2015113-3.jpg

このロフトベッドは階段つきというのが素晴らしい
2015113-4.jpg

床板をはめて出来上がり!!
2015113-5.jpg

左の白いケースは化粧台で、壁に鏡がかかっている
そして、この隣にデジタルピアノが並んで完成!
う〜ん、結構入るもんだね〜〜(感心)
2015113-6.jpg

さあ、これで部屋はできたが
残ったのはネット環境の問題だ

うちは鉄骨構造で建物も広く、無線LANがつながりにくいので
屋根裏にLANケーブルをはわして各部屋に降ろしている
夫がその作業をしたのは約10年前のこと
その時には、屋根裏を移動するのに夫が随分難儀していたのを覚えているが
ここは1976年の建物だから、鉄骨の切り口がきれいに処理されておらず
鉄骨が複雑に組み合わさっている間をすり抜けるのが難しいなど
素人にはかなりの難関作業になるようだ
それでも夫は今回も自分が上がるとは言ったけれど
ここは娘が自分で挑戦することを決意する

冒険好きの娘だから、基本的にこういうことは好きなのだが
唯一心配だっだのが「ネズミの死骸とかないかな・・」ということ
あ〜それはないでしょう、多分?!
それと、人が立てるほどの高さはあると聞いて安心していた
はいつくばって進むのはさすがに無理だ・・
というか、そんな過酷な環境なら娘を行かせたりはしないけどね^^;

ジャージに着替え、運動靴をはき、帽子にヘッドライトをつけて
いざ、屋根裏へGO!
2015114-2.jpg

この後は、夫が下から覚えている限り危険箇所を教え
どこを歩いたらいいか具体的に支持しながら
目的地へ導いていく
その間、想像以上の難所に遭遇した娘の声が響く
「うわぁ〜ここは大変!!」
「でもネズミの死骸はない。ゴキブリの羽はあるけどね(汗」

かくして娘23歳、生れて初めて屋根裏を歩き
LANケーブルを引く任務を無事に完了
暗くて危ないところも、ちゃんと導いてくれる人がいたから
さほど不安感もなく、しかし注意深く作業を進めることができた

それにしても今回の移動作業は
予想以上に「ひとりでは無理!」と思わせるもので
色んな場面で特に”経験者の助け”が必要だった
経験がない事に対して、人は過剰に恐れたり、反対に軽く見たりもするが
頭で思い描く理想と、厳しい現実とのギャップを知る経験者は
どうすれば上手く行くか(失敗が少ないか)というポイントを知っている
そういうポイントやコツは実践者同士で伝えていくもので
”人任せ”では知ることもないだろう
もちろん、そこにある苦労もまた、実際にやってみないと分からないことだ

世の中にはたくさんの仕事があって
すべての職種を知ることも経験することもないだけに
頭だけで「プロならこのくらいできるはず」と勝手に決め付け
素人が無理なことを要求する場合がある
それでも人間には限界があって、できないことはできないのだと
実際に色んな事をやってみていれば想像できるようになるわけで
この”想像できる”だけでも
人の思い(許容範囲)は随分変わってくるだろう
理想を要求するのは簡単だが、実現は難しいのだと、、

実は、お正月に食べたおせんべいに、小さな虫と思えるものが入っていたが
うちの家族はそれを見て「なにこれ〜?!!」と笑って終わった
他人の落ち度に気づいた時
「自分だったら絶対にミスしないことかどうか」を考えると
その後の対応は自ずと決まってくる
どうすることが正しい事なのかはケースバイケースだとしても
現実に基づいた判断でなければ
それはいずれ我が身にも返ってくることかもしれない


(2015.1.16)



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