職場の朝の朝礼で、2分間スピーチという行事が始まってからしばらく経つ。
もともと朝礼すらなかった我が社であるので、風通しの良い職場づくりということを主な目的とし、それから、人前で自分の意見を時間内に適切に伝える訓練ということで続けられている。
2週間に1度程ボクに順番がまわってくる。最初は2分間だったが、次第に実質3分になり、4分になり、今では実質5分程度になってきた。
そういうわけで、自分の番が近づいてくると、とりあえず、ネタ探しに翻弄するようになった。
せっかくだから、それなりに皆が耳を傾けてくれるような話にはしたい。まじめな紋切り型の話ばかりだと、こいつの話は面白くないってイメージを与えてしまう。かといって、それなりにまじめな主張を付け加えていかないと、こいつなにが言いたかったんだろうってことになってしまう。
しかしはっきりいって、ひとりで5分間語るネタなんて、そんなにたくさんはない。意見交換10分ならまだしも、ひとりで5分って意外にしんどい。ニュースやなんかの時事ネタや日常で起こったことやなんかを、さも知ったふうに語ったり、なんだか世間話のようなどうでもいい話が増えてくる。そういう意味でなんだかネタが出尽くしてきた感はぬぐえない。
最近、ボクたち職場の朝の活動は、とうとう、ネタのないところにネタを見出すというレベルに達した。
このまえボクは、5分間スピーチを2分間スピーチに戻そうって話をネタにして5分間話した。また、ある人は、この活動の趣旨を5分間かけて否定するに至った。なんとも不思議なもんである。
いつまでこの活動が続くのか、ある意味楽しみではあるけれど。
もしかすると、ネタ的兵糧攻めに絶えかね、誰かが、「もう、ネタがありましぇーん。」って白旗を振るまで、続くのかも知れない。
トップへ
|