まさかスキーを...

 

 この冬、僕はスキーにはまっている。今さらスキーにはまるとは思ってもいなかった。ウィンタースポーツなんてろくなもんじゃないと思っていた僕である。思いなどあっという間に変わるものだ。

 

 スキーと言ってもショートスキーという、なんとなくふざけたスキーである。板は1メートル程度、しかも、スティックはない。そんなふざけた板に乗り、こけたり滑ったり笑ったりしているから、はた目からは、僕もふざけた奴かも知れない。

 

 リフトで上がって、滑ってこけて降りる。リフトで上がって、滑ってこけて降りる。そんなことを何時間も続けていると、急に馬鹿らしくなることがある。どうして僕は、登ってはこけ、登ってはこけ、延々と繰り返してるんだろうと思う。こけてるのになんで笑ってしまうのだろうと思い悩む。スキーって不思議だ。

 

 上手な人が、僕を何度も追いこす。なんであんなに上手に滑れるのか、不思議でならない。今さらながら、ジャンプの原田選手を思い出す。なんだか冗談のような人だったけど、実はすごいんだ。

 

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