宇宙船地球号


 小学生が作った環境啓発ポスターが、うちの職場に、飾られていた。
 キャッチコピーは、「地球が泣いている!!」
 なんてお利口な子供さんなんだろうって思った。

 でも、地球さんがもしもボクの友達だったら、きっと、こう言うと思う。
 「だから、人間さんとは、分かりあえないっすよね〜。」って。

 「海面上昇とか、不法投棄とか、核実験なんかが、無性に気持ちよくってね、もっともっとやってほしいんスよ、実のところ。でね、まだまだ石油もあるんで、じゃんじゃん使って、ばんばん温暖化してほしいんですよね。へへ。人間さん、まだまだ死なんとってくださいよ。お願いしますよ〜。」ってね。

 で、ボクは、きっと彼に、こう返してしまう。
 「そ、そうですよね、、地球さんは何も困りませんよね。えへ。ごめんちゃ〜い。」って。

 ボクたちはもしかすると間もなく滅びるかも知れないけど、地球さんは、安泰なのよね。
 確かあと45億年くらいは・・・

 悲しきかな、誰の役にも立てないボクたち人間は、結局のところ、開き直るしかなく、、、

 やっぱり、いつまでも、「宇宙船地球号」とか「持続可能な発展」とかいった自己中心的な呪文を唱えながら、面の皮を厚くして、ふてぶてしく生きていくんだろうなあ、、、

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