2003年 さくら道国際ネイチャーラン完走記
(通過記録や写真は後日追加します。また、あやふやな記憶しか残ってない所もあり、少し間違いがあるかも)

「参加に到るまで」
この大会の参加を意識し始めた2001年年末のことでしょうか。
中村さんの掲示板の仲間で集まって、忘年会ついでに六甲縦走した時のこと。
ネイチャーを2年連続完走されてるNAMIさんから「来年はネイチャー申込むの?」なんて聞かれてしまった。
当時の私に実績で使えそうなのは100kmサブ10くらいしかなかったので(これでも実績としてはかなり遅い方です)、一瞬冗談で聞いてきているのかと思って「まぁ実績が取れればいつかは…」と返答に困ってしまった。
でもこの当時、練習がいつになく順調に出来てたので、なんとなく実績が取れそうな予感はありました。
その翌月のW宮古では結果が出なかったが、2月3月とロングの大会で1位の実績が取れ、萩往還も平凡な記録だったが完走出来た。
しかし、いろんな方にこの実績で出られるか聞いてみたが、「たぶん…」という回答がほとんどでした。
ダメ押しにシュリチンモイ24時間走に出て210km走れば確実だろうと思ってたが、腹痛で130kmも走れず沈没してしまった。

選考の結果が出たのが11月下旬。
補欠や落選も覚悟してましたが、一応一発選考でした(補欠になったメンバーを見ると、たぶん当落線上だったと思います)。
5ヶ月先の本大会へ向けてみっちり練習をといきたいところであったが、以前からの難題であるシューズの問題を解決しなければいけなくなっていた。
それまで愛用していたサロマ4が2年前に廃盤になり、新しいシューズ探しを半年前からのんびりやっていたが、手元に残ってるのもソールが限界になってきたので、本格的に探すことになった。
しかしこの問題は想像以上に難航した。どのシューズを履いても強い違和感が起こったり、短い距離しか走ってないのに簡単に脚を痛めてしまった。
新しいサロマのモデルは最初に試したが失敗、その後、購入したシューズは10足を超え、試したインソールは5足、シューズの修理屋にサロマ4を補修してもらった事もあったが、素材が硬すぎて足首を痛めてしまった。
わずか500mほど走っただけで、ダメと判断したシューズもあった。
原因すら分からず、一時はもうウルトラは走れないのではないかと思った事もあった。

そんな矢先、年末に発売された観覧舎マガジンに載っていた、「ランニングプロジェクト」というランナーのカウンセリングをやってくれるお店の事が載っていたので、試しに足を運ぶ。
足型を測定した結果、私の足は右足だけ偏平足になっている事が分かった。
先生に薦められたシューズは合わなかったが、違和感の原因が分かっただけでも、大きな収穫だった。
本番まで3ヶ月を向かえようとしていた頃、ダメもとで以前シューズを修理してもらったお店に、修理剤の素材を変えられないか相談してみる。
以前修理してもらった時は、素材は1種類しか無いとの返答をもらったが、事情を説明してからは親身に相談に乗ってくれ、数種類の素材を探してくれた。
柔らかい素材で修理してもらってからは元通りに走れるようになった(ただし耐久性の悪い素材なので、550kmくらいで限界が来ます)。
若干重量感がある素材だったので、その後も数種類の素材を試して、本番用を決定したのは半月前でした。

ネイチャーに申込んだ時は練習量を5か月平均700km、量だけでなく質のある練習内容も計画していたが、この問題のお陰で11月113km、12月255kmしか走れず、2月、3月は800km走れたものの量だけ走っただけだった。

「レース前日」
身体への負担を考えて高速バスは使わず新幹線で名古屋へ。
会場のKKRホテル近くへ行くバスがあったようだが、それを知らなかったので地下鉄で最寄の駅へいく。
駅からわずか500m程度?だったが、エードへ送る荷物が多すぎたせいか、長い長い500mでした。
ホテルへ着くまでに何度も休憩を取り、明日への影響を真面目に心配する。

ホテル内の大部屋で開会式。さすが国際大会という雰囲気で緊張が一層深まる。
席はゼッケン順に並んでて私の隣は小川@ゴジラさんとリレーチームの方だった。ゴジラというくらいだから、ごつい方を想像していたが見た目も性格も気さくで優しい方だった。コース説明の時には初参加の私に沢山アドバイス下さった。
コース説明が終わってから、エードへ送る荷物の受付が始まる。
今回私は25kmごとに送る事にしたが、1箇所しか預けない方もおられたようです。
ゴール後は速攻で帰宅しなければいけないので、携帯は225kmエードに預ける(この後、NAMIさんから食事のお誘いがあったようで、申し訳ない事をしました)。
夕食はファミレスでパスタ。腹八分目までと決めていたが、ついつい追加注文してしまって、十二分目までたいらげてしまった。

今回ばかりは緊張で夜眠れないだろうなと心配していたが、荷物が重かったのが幸いしてか、疲れでぐっすり眠れた。

「当日」
朝3時半起床。
最近寝坊する事が多いのですが、さすがに気合が入ってるようですっきり起きれた。
ホテルのレストランは大会の為に4時に開店してくれるとの事で、それまでの間に準備を済ませる。
朝食はウィローさん、NAMIさんと同席させて頂いた。
不安いっぱいの私に比べ、さすがお二人は自信満々といった様子に見えた。
いろいろとお話しもしたかったが、普段は無口な私も緊張で更に無口になっていた。
部屋へ帰ってからトイレにこもるが、いつもより早い時間帯のせいか全く出ず、レース中はずっと軽い便意に悩まされる事になる。
トイレタイムが長かったせいで、チェックアウトしたのが5時半。スタート前30分には来るように言われてたので、ちょっと遅刻してしまう。
NAMIさんと一緒に名古屋城へ行くと応援、報道陣の凄いこと。
momiさんもカメラ片手に応援に来られてて声を掛けて頂く。
今年は関係者と報道陣以外は城内に入場出来なくなっていた。

便意もあったが、昨夜の腹いっぱい食べたのが災いしてか、お腹の具合が良くなかったので、スタート前に胃薬を飲む事にする。
旗の後ろにあるのが佐藤桜です

第一ウェーブスタート前。
スタート地点の幕の後ろにあるのは、佐藤桜ですよとスタッフの方に教えてもらうと、みんな縁起をかついでか一斉にタッチする。兼六園の佐藤桜にもタッチ出来るのかな。
同じウェーブにはウィローさん、シオバラさん、ハムゾウさん、坂本明子さんなどの高速ランナーが揃ってるので、つられて飛ばさないように、取り残されても決して焦らないように自分に言い聞かせる。
スタートは名古屋城の周りをコの字に一周。先ほどの門をくぐると凄い盛り上がり。
名古屋城公園を出るところ

しばらくは街中のせいか団子状態。高速ランナーのみなさんも最初は抑えてるようでした。
最初のエードの手前くらいで、早くも第二ウェーブの前田さん、柏原さんが追い抜いていかれた。
この大会は広報している関係でしょうか、白鳥のあたりまでは沿道ですれ違う多くの方から声援を下さった。超ウルトラでこんなに声援をもらえるなんてちょっと意外でした。

20kmくらい走った頃でしょうか。同じウェーブのランナーにしばらく煽られる。別に気にしなければ良いんですが、足音からしてかなり接近してるようでした。
抜きたいのなら抜けば良いし、ついていきたいのならもう少し離れるべきなのに、気持ち悪いというか不愉快な感じだった。歩きに切り替えたら間違いなくぶつかっていたと思います。彼は何を考えていたのか。
この頃からでしょうか、腹痛と両脚の付け根の痛みにも悩まされる。腹痛は去年のシュリチンモイで惨敗に終わった要因となったので、序盤から大きな不安を抱えておりました。スタート前の胃薬は効かなかったようです。
一宮裁判所付近にて

木曽川橋手前で加納さんに追いつかれる。私のペースが遅いのを気にして下さっていた。私はいつものように走っている積もりでしたが、時計を持ってペースを確認してた訳じゃないのでやはり調子が悪いのでしょうか。実際序盤からかなりのランナーに抜かれまくりました。
加納さんのペースが良くてあっという間に消えてしまう。
30kmエードの高架下で補給しているとNAMIさん到着。NAMIさんも私のペースの悪さを気にして下さった。
その後はしばらくNAMIさんと前後するようになる。
関市に入るとコース沿いに路面電車が走るようになり、電車の中からも子供たちが声援を送ってくれる。

60.2kmエードのみちくさ館手前で最終ウェーブの桜井さんに抜かれる。
桜井さんは24時間走で240km台の記録を持つ鉄人ランナー。海外のサバイバルレースでもかなりの実績を持っているそうです。
今回もスピードランナーの競争にはつられず、かなり抑えてるなぁという印象を受けました。
エードのロスタイムもあっという間で、さすがレースのやり方を知っているなぁと思わせてくれました。
みちくさ館で再びmomiさんに声援を送ってもらう。

この頃から胃の痛みが更に強くなっていて、時折走っていられなくなった。どうしても完走したいという思いから、試しにバンテリンを直接お腹に塗ると少しはやわらぐ事が分かるが一時的なものでしか無かった。
最後の手段に錠剤の痛み止めを持参していたが、初めて飲むものだったので使おうかどうか迷ってしまう。
何か良い方法は無いかと思い、試しにエードに置いてあった緑茶を飲むと意外にも痛みがひく事が分かった。以前レース中に緑茶を飲んだら腹痛が発生した事があったので、これまで遠慮してましたがこれは助かりました。
その後はエードのたびに緑茶を飲むことにする。

歩道がだんだん狭くなってくる頃になると、道路の電光表示板に「2003さくら道ネイチャーラン開催中 ランナー通行注意」と表示されるようになった。
ウルトラっていうと役所に嫌われるイベントなのに、この大会は行政も支援してくれるんだなと思うと、感激せずにはいられませんでした(主催者自体が行政ではありますが)。

67.4km 美並道の駅
比較的大きなエード。
スタートから軽い便意に悩んでたので、思い切ってトイレに10分ほどこもるが結局出なかった。
体質的な問題なのでしょうか、もともと大会の途中で大きなのをしない方なので、ゴールまで我慢する事に決める。

81.7kmいたち坂パーク
エードで現在の順位は21位だと教えられる(ウェーブ差を考えると実際はもう少し後ろかな)。
強者が揃ってるレースなので、後半落ちてくる選手は少ないだろうから、上位は絶対無理だろうなと考える。
しばらくすると小雨が降り始める。
NAMIさんから「一昨年関家さんが大会記録を出した時は、前半抑えてたからこの辺で抜かれたんだよ」と教えてもらう。
そういえば彼の完走記では前半不調だったって書いてあったなと思い出す。私もそれにあやかりたい所ですが、なんてったって彼のようなスピードが無い (^^;

101.1km 丸三リース
エード50mほど手前から子供が併走してくれた。「がんばれー!がんばれー!」をずっと連呼してたので、申し訳ないけど笑いをこらえきれなかった。
ここには多めに荷物を預けているので長めの休憩。
ランナーは私しかいない事もあってか、応援に来られてた方も含めてみんな私を見ていて、着替えるのになんか照れてしまった。
本格的な小雨になったので、百円合羽を着て走る事にする。

107.8km 白鳥ふれあい広場公園
主催者の白鳥町の町だけあって、凄い盛り上がり。500mくらい手前からボーイスカウトの子供が併走してくれた。
エードに着くと小川さんが休まれていた。

113.4km 道の駅白鳥
まだ明るかったが、調子が悪い時のことも考えておいて、早めのエードにマグライトとたすきを預けていた(夜間は反射板やライトの装着が義務付けられています)。
小雨は降ったりやんだりの繰り返し。思い切って合羽を脱ごうかと考える事もあったが、3年前の悪天候が頭にありそれを踏み留まらせてしまう。

119.6km 高鷲村観光協会
エードで温まり過ぎたのが悪かったか出る時に寒気が強く感じた。
今後の雨・寒さ対策が心配になり走りながら真剣に考え直す。

125.5km 西胴消防詰所
ここにヘッドライトを預けていたので、マグライトと交換する。結局マグライトは使わず仕舞いで終わったが、予定通りのペースで来れているようです。
時折傾斜のある上りが続く事もありましたが、萩往還を知ってるせいか難なく上れているといった感じだった。
寒さで尿意が頻繁に感じるようになり、用足しの回数が増える。以前スパルタスロンに参加した人が時間短縮の為に、走りながら立ち○○をした話しを思い出して、ちょっと実験。
「かかってしまう」のが嫌だったので歩きながらだったが、寒いせいか尿の勢いもよくて簡単に出来た(それ以降夜が明けるまではずっと歩きながらでした (^^;
小雨はしばらくやんでいるようだが、代わりに霧が深くなっていて、ヘッドライトの明かりではかえって見ずらくなっていた。いろいろ工夫してライトを上に向けたら漏れた明かりで見えるようになった。

144.7km 荘川桜
エードで休まれてたシオバラさん、前田さんにお会いする。
のんびりの私が追いついてきた事に2人とも驚かれていた。
短めの休憩でお先に失礼するが、その後はしばらくシオバラさんと前後するようになる(シオバラさんは別大にも出られる高速ランナー。フルで1時間も遅い私とバトルするなんて、ウルトラって不思議 (^^;

150km 福島保戸1号入り口
ここに予備のシューズを預けていて、ソールの残量を見て交換する積もりだったが、今後の雨や寒さがどうなるかで頭が一杯だったので、残量を見ずにそのまま返してしまった。
(これが後で大きく後悔する事になろうとは…)。

155.7km 電源開発御母衣電力所
ここからしばらく下り坂が続く。
去年と同じサロマ4を履いていたが、ソールの素材が変わったせいなのか?以前より下りはあまり飛ばせなくなっていた。
シューズの事を思い出してチェックしてみると、右足のかかと部の一部がほとんど無くなっていた事が判明。その後はシューズの不安を気にしながらの走りとなる。

159.3km 白山観光タクシー
山道は終わって住宅街に入ったが、さすがにこの時間になると沿道で応援してくれる人は少なかった。
この先に世界遺産の合掌集落があるとの事で楽しみにしていたが、暗さであまり見れなかったので来週のさくら道でじっくり見る事にする。

175.0km 道の駅白川郷
エードに到着すると、フランケンさん、クコさんが応援に来られていた。
ここでヘッドライトの電池を交換。
薄手のW/Bを用意していたが、そのまま百円合羽で行く事にする。
この先のトンネルで加納さんに追いつく。

180.0km かんなかべ
エードに到着すると、なんと西村さんが遠くから応援に来られていた。
「このままで走れれば26時間で完走出来ますよ」とアドバイスを受ける。
西村さんもネイチャーを好記録で完走された事のある実力者だが、今年は萩に行かれるとのこと。ぜひ去年のリベンジして欲しいものです。

185.1km 関西電力成出制御所
エードに到着するのと入れ違いに田中さん、佐川さんが出発されていた。例年上位に入られてる2人に追いつくなんて夢でも見ているような感覚だった。順位も気になったがあえて聞かない事にする。
中では女性トップの坂本明子さんが休まれていた。かなり疲れてる様子。ここで潰れても大健闘になるなと思っていたが、その後も快走されて、なんと女子新記録でゴールされた。
エードの人に「五箇山の上りって何キロから始まるんですか?」と聞いても知らないという答えしか返って来なかった。実際はたいした坂じゃないのかなと勘違いする。
エードを出て3kmほどのトンネルの中で”残り65kmもない。おそらくこのペース(キロ6分?)は維持出来るだろうが、ゴールしたらダメージは相当なものになってるかもしれないから、しばらく超ウルトラはやめておこう”と考える。
1kmほどで田中さん、佐川さんに追いつき「調子良さそうですね」と声を掛けて頂いたので、「この先で潰れて待ってます」とお返しする。

188.8km 道の駅上平ささら館
エードを過ぎると上りが始まった。ここから五箇山が始まるのかと思ったが、まだ先のようで拍子抜けする。
しばらくすると前のランナーだろうか、私のライトに反射された反射板がチラチラ光りながら動いていた。
上りは苦手なので五箇山の下りで追いつこうと考える。

195.8km 郵便局
エードに到着すると現在5位である事を教えてもらう。
これまでかなりの有名人を抜いてきたので、3位くらいかなと思って残念がっていると、エードの人に贅沢がられた。
4位の方との差はあまりないので、もう少し頑張ればネット中継に出られるかも♪と期待する。

200.1km 五箇山タクシー
ここから五箇山の上りが4km続きますとエードの人に教えられる。
預けていた長袖シャツ、靴下を交換する。
ゴアテックスも用意しておいたが、このまま小雨で済むと思い、そのまま百円合羽で行く事にする。
五箇山上りに備えて、長めの休憩。
ここで初めて通過表を見ると桜井さん、ウィローさん、熊谷さん、三浦さんの順になっていた。熊谷さんとは1時間以上差があったが、ほとんどの方はペースが落ちてくるだろうから、自分のペースを維持出来れば追いつけるかもしれないなと、わくわくしていた。
出発すると田中さん、佐川さん、坂本さんが相次いで到着された。少しは差をつけた積もりだったが、さすがにこのクラスになるとペースが安定しているようです。
エードを出てすぐに手袋を忘れた事に気付いて戻って再出発するが、さらにヘッドライトを忘れた事に気付きまたエードに戻る。上位で走れてる事に完全に舞い上がっていたようです。
一番の難所と聞いていたので歩きをおりまぜながら上る。これまでのコースを萩と比較していたので少しなめていましたが、五箇山は噂以上にきつい坂でした。おそらく千畳敷よりきついと思います。
頂上手前でエードがあった

204.5km 梨谷トンネル手前
エードに到着すると西村さんに再会。通過順位の記録を取られていたので、大会ボランティアで来られているかと思ってましたが、どうも個人的に来られてたみたいでした。遠くからご苦労様でした。
エードで飲み物をお願いするが、上りのダメージが大きくてしばらく声をあげながらへばっていた。
エードを過ぎるとすぐに頂上ですよね、と念を押すように確認する。
この時点では後ろのランナーは追いついてこなかったので、少し差をつけた様でした。
得意の下りで前のランナーとの差をどれだけ縮められるか楽しみに再スタート。
五箇山トンネルは噂通り長かった。普段だったら車の排煙で煙たいようですが、時間帯が良いのかほとんど通らなかった。それどころか100mおきにある消火栓のランプが距離感覚をつかみやすくて走りやすくさえ感じていた。

209.3km トンネル出口パーキング
トンネルを出ると再び霧が深くなっていた。
エードの人に、霧が深いので次のエードまでジープの伴走で走って下さいと言われる。
(こんなにいたれり尽くせりされて良いの?去年まで3年間萩で頑張った私は何だったのか… (^^; )
長い下りを降りている間に雨が降ってきていた。なんとなく本降りになりそうな感触。

213.4km 観光案内所
少しずつだが夜が明けようとしていた。
雨が少しずつ強くなっていて、ゴアテックスに換えなくて失敗だったかもしれないと後悔する。
エードを出ると右のアキレス腱あたりが痛み始めた。シューズの影響ではないことを祈りつつペースを落としてみるが、更に足首、膝関節が強烈に痛みだしてきた。
ペースやフォームを工夫してみるがやはりダメ。これまでの経験から復活はありえないと判断し、順位は諦めて歩き通す事に決める。
数分後、とっくに抜いた筈の上杉さんが追い抜いていかれた。しばらくお会いしてなかったのでその安定感に驚く。
更に坂本さん、田中さん、佐川さんと続けざまに抜いていかれた。やはり上位の世界は厳しい事を実感する。
しばらくしてシオバラさんも追いついて来られ心配して頂く。

219.1km
走れなくなった関係で寒気が深くなっていた。エードの人に温かいものを要求したが置いてないという。
丁度コンビニの駐車場にエードがあり、運良く開店時間になってたのでパンとホットコーヒーを購入。
再び歩いてゴール目指すも、百円合羽では雨が侵入してくるようなので、500m先のコンビニで合羽を購入。寒さ対策にビニール袋を1袋もらうが90lサイズの大きなもので、合羽の下に着ると非常に恥ずかしいものとなっていた。
横を西村さんが車で追い抜いていかれた。先程まで快調に走っていたので、ちょっと恥ずかしかったです。

224.1km 道の駅 福光
エードで休んでいると小川さん、島倉さんが追いついて来られた。
小川さんも私に追いついてきたのに驚かれてるようだった。去年の萩でも終盤で小川さんに抜かれたので、リベンジしたかったがやはり抜かれました (^^;
帰りの交通手段確保の為にここに携帯を置いていたが、いつゴール出来るか全く予測出来なかったので、結局使わずじまいだった。
このまま何もしないのも辛いので、最後の手段にとっておいた錠剤の痛み止めを飲んだが全く効かなかった(それどころか副作用で胃痛が痛み出してくる。効かないだけならまだしも意地悪するなんてなんちゅう薬やねん!(怒))。

229.1km 蔵原口
このエードは大学が担当してるのか?若い女の子が多かった。
寒気が止まらないとはいえ、この変な格好はちょっと恥ずかしかった。
女の子にこの格好の感想を聞いてみるが、やはり変な格好だったようです(なりふり構わずゴールを目指すこの格好良さ、分からないかなぁ (^^;

243.0km 荒木建設
あと残り7km。
次のエードまでわずか4kmだったが、しばらく直線が続く事もあって一番長く感じた区間だった。
NAMIさん、加納さんに抜かれる。お二人とも驚かれていた(いろんな事で周りを驚かせた2日間となりました (^^;
お二人とも30時間を切れそうで良かった。
なぜか涙がポロポロ出てくるようになる。完走出来る嬉しさではではなく、歩くのがやっとという情けなさや、脚を引きずって頑張ってる自分への感動なのか、ちょっと分かりませんでした。
兼六園に入る交差点でスタッフの方が手を振っていた。信号待ちの時に小声で「着いた〜!」とガッツポーズをとったら、周りの歩行者が不思議そうな目でこちらを見ていた。

ゴール
兼六園の佐藤桜にタッチする。
最後の歩きが辛かった事、レースに出るまでの苦労等を思い出すと、しばらく桜にうなだれたまま離れられなかった。

結果:30時間15分・17位
レースに出る前はどれくらいのタイムになるか予想出来なかったので、最終的には上出来といった所でしょうか。
時計を持ってなかったんで途中経過は分かりませんが、213kmまではイーブンペースに近い理想的な走りが出来たと思ってます。
来年までの1年間、更なるレベルアップを目指して頑張ります。

最後に…
シューズの問題に関しては、沢山の方々に助言を頂きました。
みなさんの助言が無ければ、完走はおろか参加すら辞退していたと思います。
本当にありがとうございました。

最後の最後に…
走れるって、、、幸せな事ですよね!