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What's New.

• PC making:PC周辺機器レビューにEV2495を追加 (2025/11/27)

更新履歴.

ひとこと.

2025/11/27

　本サイト管理人の本職はIT系のソフトウェア技術者です。ここ数年で何度か、受託開発を行っている老舗の世界的な大手ITベンダー様と一緒に仕事をすることがありました。しかし企業イメージと異なり、結構ひどい状態になっているプロジェクトも。酷いといっても俗に言う「労働環境がブラック」とは少し違いますが、実際に体験したのは以下の2つです。どちらもアルファベット3文字の略称で知られる会社です。

1つめ：

　なぜかその組織に関わると、パワハラ志向の人にばかり遭遇しました。一部メンバーがリモート勤務しているとはいえ、オフィス内がやけに静かで気持ち悪さを感じたのも特徴です。リーダー層の人たちは、他人に対して優位な立場に立ちたいという考えが透けて見える幼稚な人ばかりでした。

　また案件の内容も、予定したとおりに進まなかったプロジェクトの帳尻合わせとして人員を増やしたいというものばかり。具体的には、すでにどうにもならない進捗遅れの発生や、オフショアからの信じられないくらい低品質な納品物の手直しなどです。しかし下請けのSESから人が抜けていくので、その穴埋めとして募集しているという案件でした。今思えば貧乏くじ案件ですね。

　もうこの組織とは関わりたくないですし、関わる価値もない組織だと思います。案件を紹介してくれるエージェントにもNG組織として伝えています。

　クラウドを契約不要で使いたい間だけ使える、都合のいいレンタルサーバとして使用してましたが、これはこれで「あり」かもしれません。

2つめ：

　プロジェクトリーダーの知識や技術が時代遅れでした。リーダーとしては能力的には出来る人だったのですが、知識は少なくとも20年くらいの遅れでした。昔技術職だったけど管理職に変わってて、上から「ちょっとまずい状況のプロジェクトがあるから、どうにかしてよ。君、昔は技術職だったからできるでしょ」と言われて、また戻ってきた人かもしれません。

　まずプロジェクト管理はウォーターフォールが前提で、アジャイルとか見向きもしません。ウォーターフォールには顧客へのスケジュールやプロダクトの提示がやり易いという面もありますが、新しいプロジェクト管理手法が出てくる背景には、従来の手法に問題があることを認識できていないとしか思えません。ウォーターフォール最大の欠点は、プロダクトが動作するようになるのはほぼ開発の終盤でしかないため、気づいたころにはスケジュールの遅れがどうにもならなくなっていることもあるという点だと思います。それを回避するために序盤からスケジュールから少しの遅滞もなく進めることが要求されるので、常に時間に追われて余裕のない開発となります。かかわる技術者からすると人間らしい生活が維持できるか疑問に感じることもあり、離脱する技術者を作る原因となっています。
　代わりに登場したアジャイルやスクラムの利点は、ここで書くには目的を逸脱するので割愛します。また外向き（対顧客）はウォーターフォールでも、内向き（対開発チーム）にはアジャイルやスクラムに、内部で変換して進めるという方法もあると思います。これは慣れが必要でしょうが。

　クラウドも使った経験がないようで、クラウドの開発環境にも理解がありません。以前には当たり前だった手法も、クラウドでは使えないものもあります。その手法にこだわられても、どうにもならないので進められなくなります。

　今回はIT業界の暗黒面のご紹介でした。老舗ITベンダーだから安心なんてことはありません。新鋭の中堅どころのほうが新しいものに順応できている組織もあって良いと思います。ただし世の中を見ていると中には、形だけのそこそこな仕事をして「稼げれば十分」という組織も、結構あるのではないかと思います。

過去の「ひとこと」.