キャッシュフロー計算書・資金計算書関係の書籍コレクション

 

このページでは、キャッシュフロー計算書・資金計算書関係の書籍について、私がコレクションしているものを記していきます。

なお、順序はいい加減なので気にしないで下さい(^^;。

 

[1]資金会計・資金計算書についての理論的研究書籍

「財務諸表三本化の理論」 染谷恭次郎 国元書房 昭和58年

昭和36年の「財務諸表三本化の理論−『もの』の流れと『かね』の流れの会計−」などの、わが国における資金計算書の制度化を主張した論文を中心に直接原価計算や国際会計などを扱った論文を収録。

(コメント)もしわが国の資金会計の研究について語るなら読まずには通れない存在かもしれない。私は不勉強にも今年(1999年)の5月頃まで知らなかった。恥ずかしい〜。なお、近著に「キャッシュフロー会計論」(平成11年)あり。


「現代資金会計の動向」 小川 洌 編著 国元書房 昭和58年

日本及び海外主要諸国における資金情報開示の動向についての研究書。著者は、編集者の小川洌・武田安弘・鎌田信夫・大雄令純・藤田幸男など。

コメント)今にして思えば、実に素晴らしいメンバーが揃っている本であり、私が資金計算書関係の本を購入し始めたきっかけとなる本。私は結構著者で本を選ぶ人なので、ヒースの本を買ったのも多分、この後だったと思う。この本を買った当時(おそらく平成2年か3年ごろ)、私は連結における範囲の変更を英文の財政状態変動表でどう表現するのかわからず悩んでいた。で、神保町の書泉グランデでこの本を見つけて狂喜した。なお、現在の目で見て、この中で一番素晴らしいのは第2章武田氏の「資金計算書の機能と構造」である。


「財務報告と支払能力の評価」 ロイド・C・ヒース (鎌田信夫 藤田幸男共訳) 国元書房 1982年

既にgeocitiesの方でで紹介しているため、詳細はまた後日。


「現金収支会計−売却時価会計との統合」 T・A・リー (鎌田信夫・武田安弘・大雄令純共訳)
 創成社 1989年

現金収支会計と売価会計との統合による”現金収支報告システム”こそが財務諸表利用者の
利用目的に適合すると主張する。実現概念を狭義に設定しているところに特徴がある。

コメント)訳者もコメントしているのだが、売価の決定問題が後回しになっているので、
正直、これが実際にやれるかというと?と思っているのが正直なところだ。
実を言えば、買ったときには、例によって共訳者の名前だけで買った本で(笑)、
しばらく本棚で眠っていた本である。
しかし、第1章 利益・現金・財政状態 及び 第2章 会計の基礎 は、問題点の整理として
非常に簡潔なので個人的にはいいなと思っている。
自分自身の方向性を明確に認識する上で、ポジショニングを明らかにしてくれた
という意味では有用な本だと思っている。


以下続く

 

[2]キャッシュフロー計算書についての理論的研究書籍

「キャッシュフロー会計論」 染谷恭次郎 中央経済社 平成11年

既にgeocitiesの方でで紹介しているため、詳細はまた後日。


「キャッシュフロー会計 その理論と適用」 鎌田信夫 税務経理協会 平成11年

既にgeocitiesの方でで紹介しているため、詳細はまた後日。


「連結経営におけるキャッシュフロー計算書 −その作成と分析・評価」 菊地誠一 中央経済社 平成10年

既にgeocitiesの方でで紹介しているため、詳細はまた後日。


以下続く

 

[3]キャッシュフローに関連する実務書籍([1][2]以外)

「すぐ役立つ 小さな会社の実戦資金繰りノウハウ」 上村惇生 産能大出版部 1998年

ストーリーに沿って、会社経営で役立つ資金繰り・銀行取引のノウハウを示した本。

コメント)キャッシュフローという言葉は使っていないが、本当に経営に役立つ知識が一杯である。
たとえば、”協力会社で取引先が不渡りを出した”なんて設例はイザという時役立つのでは
ないだろうか?
正直、中小企業の経営者には、「キャッシュフロー経営」なんてタイトルの本より、この本を
すすめる。
”資金繰り”系の類書と違って、表計算遊びに終わらない、本当に役立つ知識を手に入れられる
ものと思う。

[4]粉飾発見関係の実務書籍

「粉飾決算」 日本公認会計士協会編 第一法規 昭和49年3月25日発行

新井益太郎・国弘員人ほかによる著述。
昭和30年代後半から昭和40年代初期にかけての不況期に発生した多くの粉飾決算を契機に、粉飾の本質や歴史・法律上の問題や監査手続・経営分析を扱っている。有名なエクイティ・ファンディング事件も説明がある。

コメント)粉飾関係の本としてはもうかなり古い部類だと思う。国弘教授が第2部第3章で「経営分析による粉飾決算の発見」として、回転期間分析及び経常収支分析を具体的な数値で例示している。余談だが、これによれば裏書手形はやはり経常収入と経常支出に両建で加算しているようだ。

「取引会社の決算書をよむ 粉飾発見のポイント」 坂根利幸著 法令総合出版 昭和60年9月30日初版発行

粉飾決算の背景と動機について語るとともに、態様・手口、そして勘定科目実数推移分析手法・異常勘定科目分析手法・財務比率等分析手法・資金繰り・資金運用表分析手法・損益増減分析手法などについて説明。

コメント)非常にコンパクトな本だが、実践的な内容となっており、10年程前は持ち歩いて常に読んでいた。回転分析の使い方が参考になった。最近本屋で見かけたことないからもう絶版かもしれない。いい本だと思うんだけど。


以下続く


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