<<言葉>>

こんな時 言葉なんて無意味で

傷ついている君に

肌で感じる無力さに

押しつぶされそうな夜

暗闇の中ただ聞こえてくるのはあの曲

ここだけは昔と変わらず

気持ち優しくなれる

身を縮める寒さに

自分の吐息が白いことに気づいた夜は

独りよがりの恋に終わりが来ることを

静かに 予感させた

誰のものでなくても

僕のものにならないと知った夜は

独りよがりの恋に終わりが来たことを

そっと 教えてくれた