<<微感情>>

さよならの台詞だけ飛ばして

もう嘘だけの恋は振り返らない

棘のような視線は嫌い

眩しすぎるflashも大キライ

腫れ物みたいに扱われ

はみ出していく微感情

他人を受け入れる術は知らない

何処まで行けば救われる?

創り出してく偽者ばかりを

枯れた口唇で操る術を知りたい

何もかもを拒絶していく

殻の内側で守る物がある

へちゃげた空き缶蹴飛ばして

坂道で走りだしてく自分が居る

逆風が脊髄まで届いて溶けてく

今がわかる 生きている・・・

微感情だから幸せなのに

微感情だから不幸になる

貴方だけのライトの下で

貴方だけの私を演出して

誰の目にも写らない自分を

貴方は得意げに指さして

あの丘の先へ飛んでいく

全てはそう 微感情の為

貴方だけのライトの下で

貴方だけの私を演出して

誰も知らない二人だけの

あの空の果てにあるものは

限りなく白に近い微感情