パプアニューギニア旅行

東部ニューギニア地域慰霊友好親善訪問団に加わりH19.2.10より2.17までパプアニューギニアへ旅行した。2月10日広島空港より
羽田に着き午後からの九段会館での結団式他セレモニーに出席。小生はC班となり11名の方と行動を共にすることになる。
他に団長1名・添乗員1名の合計13名のグループである。以下に各日の行動・感想等を記載します。

2月10日
呉駅発0704→広島駅着0749→広島駅発0805の空港バスで0850広島空港着→0930広島空港発ANA674便→1045羽田空港着
1300より九段会館での諸行事に出席し1345-1500で靖国神社昇殿参拝
夕食・出発準備後空港バスで成田空港へ→2105成田発ニューギニア航空055便でポートモレスビーへ出発
2月11日
0430(日本時間0330)ポートモレスビー空港へ到着し入国・通関後GatewayHotelで朝食。0905ポートモレスビー空港発で1035MANUS空港着
バスでマルスハーバーサイドホテルへ行き昼食。1430より同ホテルの海に面した庭で開催の2名の方の個人慰霊祭に参加。
終了後散策し、始めて椰子の実の果汁を直接味わう。夕食後始めてのパプアでの夜を過ごす。
ちなみにホテルでの飲み物代は水6キナ、ワイン1グラス15キナ(1キナ=40円)。
2月12日
0500起床→0630朝食→食事後フリーマーケットを視察ー広場の屋根のみの場所に付近住民が採取した農作物・作った品々を
台の上に陳列しただけの店で多数の客が購入している。小さな町でよくこれだけの人が集まったものと感心する。この地では
タバコが植えられており、その葉を刻んで袋詰めしたものも売られている。
0945よりホテルを出発し戦跡を見ながらMNUS空港へ→1210搭乗→1300カビエン空港到着
昼食後マラガンビーチリゾートホテルに到着休憩後個人慰霊祭の予定であったがあいにくの雨となり夕方まで雨が止むのを待つ。
予定より大分遅れて2名の方(兄妹)の父上の個人慰霊祭を挙行。1830より夕食 本日の飲み物代は水6.5キナ、ワイン1グラス19キナ。
本日のマラガンビーチホテルには風呂があるので久しぶりにゆっくりできると考えたが湯が出ないのでシャワーで我慢する。

2月13日
5時起床0645より昨日の個人慰霊祭で供えた花を海に流す。0700朝食後ラバウルへ行くべくカビエン空港へ→1150カビエン空港発→1230ラバウル空港着
ラバウル空港は前日までの二つの空港より大分大きく管制塔が建っている。前の空港ではスーツケースの中身をすべて検査されたがラバウル空港は?
ココボのホテルで昼食後ココポの病院跡(崖の下はゴルフ場でその向こうは海が望める景色の良いところである)で小生を含む4人の父の慰霊祭実施。
その後、更に2名の方(姉妹)の父の慰霊祭を挙行。
ラバウルの市街地は10年前の火山の噴火によりその灰が堆積し廃墟となっており、空港も埋まったため現在はLAKUNAIに新空港ができている。
火山は現在も活動中で盛んに噴煙を噴いている。その状態を真近に見るべく廃墟の空港跡地を訪れる。
海中より温泉の湯気が立っており、もし日本であったら一大レジャーセンターができているのではと想像する。
本日の宿はラバウルホテルで、このホテルは10年前の噴火により破壊されたが再建されたものでずいぶん新しい。
シャワー・風呂を備えているので喜んだがバスタブの止め栓が見当たらず今日も入浴はお預けとなる。
夕食時明日の小学校・病院訪問時の提供品を提出。ホテルの前には首飾り・木彫り細工等を売る商人が常時地べたに座っており、
私の部屋はドアを開けると彼らと目が合う位置にあり、顔を見るたびに1個買えというのには参った。

2月14日
5時起床しホテルの庭を散歩しているとホテルの従業員が6名ほど出てきて庭を案内してくれる。
昨日到着したときに見た日本軍の塹壕の中にも案内してくれる。付近の景色を撮影。0900より市内視察。
岡上よりラバウル市内を展望。海岸には旧日本の小牧丸が沈んでおり、現在は中に土を持ってラバウル港の埠頭となっている。
中に日本人が眠っているのでは?昼食休憩後合同慰霊祭会場へバスで出かける。
ラバウル郊外の山上に建立されている日本戦没者の碑の前で実施されるが、このような碑が各地に建立されているそうである。
尚、この地に海軍病院があったそうで、戦病死した人も多いと聞く。明日は小学校及び病院を訪問して友好親善を図る予定である。
2月15日
6時起床し朝食前に4人のかたを昨日見た地下壕へ案内する。昼前にラトウーン小学校を訪問。その規模は先生4人生徒が1-3年生で90人である。
文房具を提供するがみな大喜びで、村長さんの挨拶では金がないので生徒に文房具を与えられないとのことである。
我々は生徒に鉛筆を手渡したがお礼に花・木の葉・毛糸製のレイをかけてくれ、小生には5つのレイが掛けられた。
我々を歓迎するために全生徒でパプア国歌斉唱ー現在の日本では見られないすばらしい光景である。
その後生徒代表による寸劇二つの上演。家畜も含めて家族全員の協力でタロイモを抜く話と樹上の果物を盗み取った悪がきにおじいさん・おばあさんが
懲らしめを行う話で演じる方も見るほうもみな一生懸命で非常に楽しい光景であった。
更にお礼として我々一人に一つの穴を開けた椰子の美が提供され、おいしく戴いたが満腹となる。
午後より日本企業の援助で1994年に建て直しされた病院を訪問する。
この病院の規模は医師数24人、看護婦数120人、ベッド数350(現在250人入院)で、近代的装備を備え、PNGでも有数の病院だそうである。
2月16日
今日は0710のフライトでポートモレスビーに出発するため3時30分に起きて準備をし朝食の弁当(サンドウィッチにおかずと果物入り)を貰って
0600にホテルを出発する。0710ラバウル空港発0830ポートモレスビー着。ホリデイインホテルポートモレスビーに入るが、時間が早いため部屋準備が
まだのため庭で時間をつぶす。初めての本格的ホテルで、外国人の姿も多い。
荷物のみ置いて市内観光に出かける。ポートモレスビー大学構内にある植物園・動物園を見学する。
日本のものと比べて本当に自然を生かしたもので、心が癒される感じである。
その後国会議事堂を訪れる。ここは独立と同時にできたそうで、パプアの民族(部族は800)の夫々の特徴を壁に描いてある。
議事堂内部にも入れ、傍聴席より議員席を見渡せる。議員数は19の地域代表の109人で、5年ごとに公選されるそうである。
通路の壁には歴代の議長の額がかかり、ホールには各国から贈られた記念品が飾られている。
今回の旅行で始めての日本食による昼食。AndersonFoodLand内にあるレストラン「大黒」で刺身・天ぷら・にぎり寿司・他久しぶりの味に舌鼓を打つ。
夕食はホテル内で開かれた懇談会で戴く。懇談会には大使館の代表として臨時特別大使を招待し、各班の演芸も交えて楽しく挙行される。
我が班は「ラバウル小唄」に合わせてのフラダンスを女性陣が好演。小生は最後に謡曲「鞍馬天狗」の1節を歌うが最後を忘れてしまいはずかしい想いをする。

2月17日
午前中ポートモレスビー市内をバス観光する。山手は高級住宅街で外交官・企業のトップ等の豪邸が並び、そこからは市内が全貌できる。
市街地には近代的なビルディングが建ち始め、欧米や日本の企業名を配したビルも多い。
市内で目に付くのは日本車が多いことであるが、同国内の車の97%は日本製だそうで、同国人に日本について尋ねると車を作る国と言うそうである。
港にはコンテナ船が停泊しており、埠頭には莫大なコンテナが積まれている。
町の中心部を離れると、海上に柱を立てた海の部族の家、山手の林の中には藁葺き、最近はトタンに変わっているが、山の部族の家が建っている。
貧富の差が非常に大きいようであるが、食べ物は果物がふんだんにあり、市場では安く食料が手に入るようでみな非常に明るく生きている。
1410ポートモレスビー空港発、2015成田着後、空港で解団式を行い、空港リムジンバスでパールホテル着。長い旅を終わる。

写真

靖国神社を正面鳥居から望む 11日に朝食をとったMILNE BAY HOTEL 11日に宿泊したマヌスのGATE WAY HOTELの
庭園、海岸に椰子が実り、海が美しい
ホテルの裏庭で挙行した個人慰霊祭の祭壇
今後同様の慰霊祭を3回実施する。
庭園の椰子の実を取ってくれるホテル従業員
このあと早速果汁をご馳走になる
マヌスの朝市で
ホテルで現地人と。みなニコニコしている。 12日に宿泊したマラガンビーチリゾートホテル
の正面ゲート
カビエンの林の中の集落で現地人と
同じ山中にある旧日本軍の大砲の残骸 ラバウルの火山灰の被害を受けた海岸から
噴煙を上げる火山を望む。海中に温泉が沸いて
いる
13−15日に宿泊したラバウルホテル
2階建ての部屋棟が並んでいる
ラバウルホテルの裏手で朝の散歩中に従業員と
撮る
ラバウルホテルの庭にある旧日本軍の塹壕
中には連合軍が射撃練習をした痕跡がある
旧日本軍の資料・武器類等を展示している
ラバウル博物館の正面掲示
旧日本軍潜水艦基地があった海岸。現在は
その面影はまったくなく非常に美しい海である
旧日本軍の小牧丸を利用した桟橋。長さは200m
以上ある
先頭部は船の姿そのものである。
山本バンカーと呼ばれている山本元帥が最後に
立ち寄った塹壕。内部はかなり広い。
ラバウルの日本人戦没者の碑前で実施された
合同慰霊祭の祭壇、出席者の所属する県名の
表示がある
ラバウル市内、小型バスが頻繁に走っており
利用者は多い
ラバウルのラトウーン小学校訪問時に演じられた
寸劇の場面
果実ドロボーを懲らしめる場面
たくさんのレイをかけてもらって、椰子の果汁を
味わっている
ラバウルのNONGA BASE HOSPITAL
正面玄関ー日本の企業の援助資金で建設
ラバウル空港から望む火山の噴煙
ポートモレスビーのホリデイインホテル ポートモレスビー大学構内にある植物園の
現地住民家屋を模した休憩所
最終日懇談会における現地舞踊団による踊り。
欧州を訪問したこともある有名な舞踊団
国会議事堂の正面
模様は各民族の特徴を図案化したものである
海中に立つ海の民族の家 ホテルの窓から見たポートモレスビー市内
近代的なビルが建っている

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