小さな発見


 

先月収穫したつる薔薇”アイスバーグ”の実をドライにして
今日は念願の「ローズヒップ石けん」を作った



種を取りのぞき乾燥させたローズヒップ(写真右端)を細かく刻んで
ビンにいれ熱湯をかけて自然に冷ましておく
それをこしたローズヒップエキスを使って作る石けん生地は
まるでキャラメルクリームのような色をしていてる

ビタミンCが豊富で美容健康食品としてもてはやされているローズヒップだが
実はバラの種類によって味が全然違うことを今回発見した
このアイスバーグのローズヒップは
お茶にすると薄甘くてちょっと酸っぱいかな・・
生の実をかじってみるとかなり酸っぱくて美味しくはない

その他のローズヒップの味見もしてみると・・・

 

左は原種に近いと思われる「のばら」
これは生で食べるとあまい♪
右は先週の剪定で切り取ったつるバラ「ニュードーン」の実
まるくて可愛い形をしているが
これは「のばら」より更にあま〜い♪♪

この事実が発覚した段階で
来年はニュードーンの方にいっぱい実を残しておこうと決めた^^

わたしはどうもお洒落なハーブティーの味が苦手で
好んで飲もうとは思わないのだが
甘い実だったらそのまま食べてもいいし
せっかく無農薬で育てているのだから
有意義に利用したいものだ

アイスバーグのローズヒップティーはまだ飲める程度だが
中にはとんでもなく酸っぱくて
飲めたものではないローズヒップティーも売られているらしい
お茶の色を美しい色(ピンク)にするために
ハイビスカスが混ざっているものもあり
こちらは更にとんでもないとのこと

先日街中でみかけたローズヒップティーは結構なお値段がしていたが
二度と飲みたくないようなシロモノだったらかなり悲しい。。
内容をよく確かめてからの購入がおすすめです

さて
確か9月から栽培している大根を
そろそろ抜いてみようかということになった
なにしろカイワレ大根の芽を残しておいたものだし
ちゃんと大根になるのかさえ定かでないのにもっていって
植えたところは深さ15センチのプランター

しかし
カイワレ大根とてやはり立派な大根だった

 

いつしかそれらしいアタマをのぞかせ
この下の見えないところはどうなっているのかと
期待と不安でわくわくさせてくれる
もしかすると土中には細い根しかないとか・・・?!



いやいや、下はもっと太くて立派な大根になっていた
長さ15センチ
今夜の”大根おろし”になる
味の方はカイワレだから辛いに違いないと思っていたら
以外にも甘い
大根おろしだからもっと辛くても良かったのになぁ〜
それにしても
もっと深いプランターに植えていたら
更に長い大根になったのだろうか??

まあ、今回は
カイワレ大根のタネからもちゃんと大根ができるということがわかって
それだけで十分面白かった

当たり前のような気もするけれど
本当にそうなるのかどうかは
実際にやってみないとわからない
野菜栽培をしていると
疑問に思うことがたくさんあるので
色々やってみたくなる

昨日は本屋さんで面白い本を見つけた
TVでも紹介されているらしいが
”豆乳ローション”という
脱毛効果のある手作りローションが注目されているようだ
ちらっとめくると
大豆のサポニンが毛根に影響するようなことが書かれていたが
これも近々実験してみたい
何しろうちでは母が週に一度は豆腐を作るので
そこで豆乳も手に入る
本の中にはおきまりの体験談が載っていて
もう脱毛のためにエステに行ってお金を使う必要がなくなったとか
いかにもすごいっというような効果が紹介されている

今から6、7年前になるだろうか
日本消費者連盟の『危ない化粧品』という本のシリーズを読んで以来
わたしは基礎化粧品というものを全く買わなくなった
その中には得体の知れない化学物質が使われていて
使えば使うほどお肌の状態は悪くなるので
今度はそれを治すためにもっと他の化粧品に手を出す消費者
高価であればあるほどきっと効くに違いないと信じてしまう心理につけこんで
原価100円のクリームを5000円以上で売る業者

”お肌に栄養を与える”という
おなじみのキャッチフレーズも実は間違いで
人間の皮膚は通常、皮脂膜で防御されていて
物質が入り込めないようになっている
高価なコラーゲンやスクワランをぬっても
ただ皮膚の表面に存在したままで
あくまでも皮膚を乾燥から保護する膜になっているというだけのこと
洗ってしまえば全部流れていく

「栄養を与えて元気な肌にしようと思うなら
おいしくて健康なバランスの取れた食事をして
血管から栄養分を吸収し
内側からボディケアするのが一番なんです」
わたしが参考にしている手作り石けん本の著者
前田京子さんもこう述べている

彼女の石けんレシピは
まずは保湿成分をたっぷりと含む良い油を原料にした石けんを作り
それでも足りない特別の事態のためには
さらに石けん自体の中に保湿成分のハチミツや黒蜜などが入っていて
冬の特別乾燥する時期を除いては
この石けんで洗うだけで何もつけなくても
特に後からお肌が突っ張ることもない

世の中には理屈や仕組みを知ると実に驚くことが多い
知らなければ無意味なものにどんどんお金をつぎ込み
それだけならまだしも健康まで害し
後から「あれは一体何だったの?!」と呆然とすることがないよう
常に正しい情報を冷静に見極めていかなければならない

何と言っても業者はもうけることが目的なのだから
消費者は賢くならねばと思う
一個が一万円もする石けんだって売られている
わたしはこれまで色んな種類のオイルを使って石けんつくりをしてきたが
どんなに高級なオイルを利用したものでも
石けん一個(100グラム)の原価は250円どまりだ
それが市場では数十倍の値段で売られている
それを納得済みで買うならまだしも
こんなに高いのだからと
現実以上の効果を期待して投資するのはちょっと危険だ

世の中には
こうして人を行き過ぎた方向へと誘う声もあれば
反対にそれを戒める声もある
気をつけてみていると
そういった情報は常にわたしたちの周りに交錯している

日常の小さな発見を通して
何とか正しいもの見つけたいと
いつもアンテナを張り
自らも実験を繰り返している




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