ぶどうの樹枯れる


このタイトル
なんだかこのサイトの先行きが怪しいような
ちょっと縁起悪い感じなのだが
教会には本来”縁起”というものは関係がないので
全然気にせずさらっと書くのが私流^^

鉢植えながら
大きく育った3年目のぶどうの樹が
たくさんの房をつけたまま突如枯れてしまった
直径×高さ=35センチ×32センチの鉢で
35房ものぶどうを収穫しようという野望は
このしわしわの実のようにあっさりとしぼむ。。



はじめのうちはこんなによく育っていたのに↓



今更こうして写真を並べてみると情けなくもなるのだが
結局のところ
苗の素質と環境とわたしの期待のバランスが悪かったのだろう
枝数をずっと減らして
5房くらいにしておけばよかったのかも・・・

いつまでもこのままにしておくわけにもいかず
今朝は枝を切って苗を処分した
すると根っこはすでに腐っており
地ぎわでぽっきり折れた

太い枝は丸めてクリスマスリースの土台を作る
しわしわの実は砂糖水につけて酵母菌を培養
新枝のしっかりしたものは挿し木にした
本によると
今の時期に挿し木しても上手くはいかないらしいが
このまま終ってしまうのも残念で
何かしないではいられないのだった
要するにわたしはとっても欲張りで
転んでもタダでは起きたくない性分(笑)

植物も人も同じ生き物
人が育つのもこれとよく似ている
自分の持っている素質を過信して
立派な実がなることばかりを期待していると
結局一つの収穫も出来ない
だからといって
もうすべてがダメなわけでもなくて
それぞれにどこか落ち着く場所がある
でも問題は
その場所に誰もが満足するわけではない事

表に姿は見えなくても
裏方って結構面白い
高校時代には演劇をやっていたが
大道具を作ったり
音響効果を担当するのは楽しかった

ぶどうの樹は枯れて表舞台から姿を消し
その後にはニガウリの鉢がやってきた
これからどんなに立派な実をつけても
ニガウリは秋には枯れ
その頃ぶどうヅルのリースは
飾りの衣装をまとって再び表舞台に登場するだろう

そしてできればこの時期無理だといわれる挿し木も一本くらいは成功して・・
と、相変わらず欲の深いわたしだが
しばらくの間は
ささやかな夢を楽しませてもらう事にしよう




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