キュウリな毎日


ここ3年ほど春にはキュウリの苗を植えて
自家製キュウリを育てている
昨年は実がごく小さいうちに収穫してはぬか漬けにし
お店で買う事のできない漬物の味を楽しんだ
今年もそうしたいところなのだが
ぬか漬けにはちょっと躊躇している
というのも
我が家にはぬか床を置いておくような涼しい場所がなく
例年ぬか漬けは冷蔵庫内で作るのだが
それでなくても夏場は何でもかんでも冷蔵庫に入れて
中は常に満員状態
そこにぬか床がどーんと居座ると
他のものが入らなくて困るのだ

加えて
夏には自家製味噌も室温では発酵しすぎるため
小袋に分けて冷蔵庫に入っている
その上
煮物のお汁が余ったりすると
せっかく色んなお味がついているのだから次の機会に使いましょうと
いちいちタッパーに入れてはこれも冷蔵庫へ、、、
というわけで
今年はぬか床の場所を確保しないまま
現在に至っている

うちのキュウリが生り始める頃には
当然よその畑のキュウリの収穫も始まる
そのうちあちこちからキュウリをいただくようになって
やがて今日もキュウリ明日もキュウリのキュウリな毎日に。。

サラダに和え物、サンドイッチ、そうめんの具などなど
キュウリの料理は色々あれど
毎日続くと何かこうもっと違った食べ方がないものか・・・
と考えて
『キムチの素』があることに気がついた
あ、これよこれっ
わたしはキュウリキムチが好きなのだ

そこで早速キュウリを軽く塩漬けにしてから
キムチの素をかけておく
食べてみると・・・うーん、、、まあこんなものかな
と、甘い自己採点をしていたが
うちの”きまぐれ料理人（夫）”にはあまりウケなかった^^；

さて
こうなるとここからは夫の出番
毎晩のように色んな野菜を入れては
自分好みの即席キムチ作りに励む
材料は
キュウリ、トマト、キャベツ、スイカの皮（白い部分）など
（うちではスイカは種以外には捨てるところがなくて
皮の白いところは普段から刻んで塩漬けにして食べている
緑の皮も堆肥にするので捨てない）

キムチの素や他の調味料をさっと加えてすぐ食べるなら
トマトが入っているとサラダ感覚であっさりしていて美味しい
でもしっかり味のしみこむ翌日には
びしょびしょした感じでいまひとつだ
また
同じ瓜でもスイカよりもキュウリの方が
キムチ味には似合っており
キャベツには甘味があるので
全体の味をまろやかにする効果がある
そして
ネギが入ると更に風味が増し
一方で辛味も増す

こうして
材料をあれこれ足したり引いたりしながら
やがて一つの形が出来上がった
使う野菜はキュウリ、キャベツ、ネギ、ニンニク
旨味のもとには桜えびと昆布とスルメイカを少々刻んで入れる
そこへキムチの素をベースに
砂糖、ごま油、お酒、化学調味料を加え
最後は自家製味噌で仕上げる
夫は料理にまろやかさを求める時には
何にでもよく味噌を使うが
これが結構いけるのだ
そして最後に高級感を出すため（？）松の実をいれてできあがり

キュウリな毎日は
やがてキムチな毎日へと展開し
おかげで色んな即席キムチを試食する日々が続いている
そのたびに味も色々違うのでまだ飽きない

そういえば昨年の今ごろは
たくさんのニガウリをいただいて
甘いとき卵といっしょに炒めたり
ゴーヤジュースにしたり
ついにはニガウリパンまでつくって遊んでいた
トマトならソースを作って冷凍保存もできるが
瓜類は保存がきかないので
あれこれやってみるしかない

昨年の夏には毎日のようにこのジュースを飲んでいた
これもたくさんあるからこそできる贅沢で
猛暑の今年にもぜひ欲しいと、ただいま栽培中

ここでふと思ったが
このニガウリをキュウリに代えてジュースにしたらどうなるのだろう
青臭い？それとも案外さわやか？？
思い立ったらやってみなくては気がすまないから
明日トライしてみよう

『旬の野菜を食べる』
これは体内のバランスを保つために大切な事らしい
この春には
夫が大きな鯛や黒鯛を何度も釣ってきて
旬の魚も堪能した
たくさんあるとそのうちありがたみは薄れるが
今思い出せば
あれは実に幸せな日々だった

収穫の時期が過ぎれば
このキュウリな毎日も終る
これがパタリとやんでしまうのも寂しいから
種で次の苗を育てようと思ってHCに行くと
なんとまあキュウリの種がない
あれれ？今まで年中売ってたような気がするのだが・・・
あきらめてブロッコリーの種を買って帰った

ところが
土の中からどうもキュウリらしき双葉がのぞいていることが発覚
急きょこれを大切に育ててみる事になる
本葉が出てくるまではなんともいえないが
本当にキュウリだったら
今年はキュウリの当たり年
宝くじは買わないので当たらないが
何でもいい
またこうしてひとつ楽しみが増えた




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