夏休みも終わり


先週は
かれこれ50年以上も教会へ集っていた方が急逝するという
ショッキングな知らせからはじまった
当初教会で告別式をという話もあったが
この方はずっとひとり暮らしであり
後の事をきちんとした形で誰にも頼んでいなかったため
こちらが連絡をとったときには
急な事に困惑した親族の方々が
すでに地元のお寺にお願いしたあとだった

50年もの信仰歴を持つ人だし
こちらがどうしてもといえば
それからでも教会式に切り替えることはできただろう
しかし
夫もわたしもその辺を強引に進める気がしなかった
それぞれの家にはそれぞれの事情がある
特にそこが田舎であればなおさら難しい
うちのように
長年田舎町で教会をやっていると
一時の無理が後にどのようになっていくか想像がつくだけに
相手方を立てるためにこちらが一歩引くことは
結構必要な事だと思っている
こういうのは「やる気がない」と評される場合もあるけれど
ただ闇雲に推し進めるのもどうかと思う

今回は
親族のみならず
こちらもご本人から後の事を頼まれてはいなかった
平均寿命まではまだ10年もあったし
とても元気な人だったので
まだまだそんなことを具体的に準備する気にはならなかったのだろう
この件を機会として
真剣に遺言状を書き始めた人もいる
元気な人でも
少なくとも70を過ぎれば
後の事をきちんとした形で周りに残しておくのは必要な事と思う

そんな事があった後
今度は非常に大きな台風がやってくるらしいとか
部活でレギュラー入りした娘がはじめて試合に出るとか
なにかバタバタしているうちに一週間はすぎ
夏休みも最終日を迎えた

夏休みとはいっても
息子は補習、娘は部活でほとんど毎日のように学校へ行っていたので
こちらとしてはあまり休みという実感がなかった
それでもここへきて子ども達の前に立ちはだかるのは
夏休みの宿題という壁
かつてのわたしがそうであったように
二人とも色々残して四苦八苦している
そして
「みんなまだかなり残しているらしいよ」と
親の気持ちをそらそうと試みる(笑)

さて
夏休みが終って明日からはまたお弁当つくりが始まる
また毎日5時起きでお弁当かぁ〜と思うと
もうちょっとお休みでもいいのにと
子どもと同じことを言いたくなる(笑)

中学校の時には
突如思いつきで日の丸弁当を持っていったりしていた息子だが
お昼に好物のサバ缶を食べながら
これを一個とあとご飯だけもって行くのもいいよねという話になった
一時は真剣にその路線で話を進めていたものの
残った汁や缶はどうするのか?という課題が残り
ならばツナ缶なら汁が残らないからいいのではと提案すると
あれはご飯には合わないとのこと
最後に息子の側が
「どうせならカニ缶にしようよ〜それもちゃんと足のはいったヤツ」
といい始めたので
この缶詰弁当談義は幕を閉じた

そういえば以前は
どんぶりにご飯を入れて
お茶漬けの素とお湯を持っていこうかと言ったこともあった
結果的には
どんぶりもお湯も持っていくのが重いので実現には至らなかったが
こういう手抜き弁当(?)の話になると
つい盛り上がってしまう自分が情けなかったりもする(苦笑)

要するにわたしは根が非常に横着なので
時々自分で気合いを入れないと
どこまでもずるずる楽な道へ流れようとするわけだ
そして明日がその気合いの入れ時、、、

子どもたちがお手伝いをしてくれた夏休みももう終わり
「二学期からまたしっかり頑張らないと」
これは子どもだけでなく
実はわたし自身に
一番よく言い聞かせなくてはならない言葉かもしれない




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