疾く駆れ、ロードスター!







roadster008.jpg


――― マリイのアルバ ム ――― (過去の扉絵)




 私の愛車は EUNOS Roadster です。初代ロードスターでして、もう5年近くの長い付き合いになるでしょうか。愛称はMiss マリイ号と言います。(笑) ここではそのロードスターについて、熱く語らせてもらおうと思います。

 まず、ロードスターを一言で表現するなら「ステアリングをきってナンボの車」だと、常々思っています。真っ直ぐ走るのは意外と安定性が低く苦手で、高速でとばしたりすると怖いです。しかし、ひとたびワインディング(注1)に持ち込むと、とっても面白い!! 車体自体が軽く重量配分が良い、また後部座席がないぶんホイールベース(注2)が詰められている、といった様々な恩恵のおかげで、レスポンスよく思った通りに曲がってくれます。幸い、日本の普通の道ではステアリングをきる機会が多く、普通に走っていても面白い車、それがロードスターだと思います。

 当然ながら、走り以外にも魅力はあります。まずはスタイリング。私は元来、走りの機能が凝縮されたボディーと、人間の居住するために作られた空間(ガラスより上の部分)がしっかりと別れた車、もっと平たく言えば「くびれ」のあるスタイリングの車が大好きです。まず何よりも走りを優先的に考えて設計された後に、仕方なく人間の居住空間を付け加えた・・・みたいな硬派な香りが漂っていて、好きなんですよ。そういった点で、ロードスターやRX−7のスタイリングは素敵だと思います。ロードスターは極端にデザイン重視だと思いませんが、実用的な車とは一線も二線も画しています。
 そういえば、イギリス人のロードスター・オーナーが、スタイリングについて次のような内容のコメントをしているのをネットで見たことがあります。『パーキングに停めた自分の愛車を振り返り、とてもカッコイイと思う時もあり、可愛いらしいと思う時もある。』
まさに私も同感です。

 そう、ロードスターといえばオープン・カーですよね。私は常にオープンにしている硬派なロードスター使いではありませんが、気が向いたときに幌を下ろして流すと、とても気持ち良いです。冬もちょっと着込んで運転すれば、そんなに寒くはありません。むしろ、周りの車の「寒そーだなー」っていう視線の方が、ずっと煩わしいものです。(笑)

 ロードスターの魅力の一つとしては、イジりやすいという点も忘れてはならないでしょう。ロードスターはハッキリ言って、車のハイテク化競争に反発するかのように、古風で車造りの基本に忠実な車と言えるでしょう。よって、オーナーが何か手を加えようとしても、比較的、容易に受け容れてくれるんですよね。よく、ボンネットを開けるとエンジン・ルーム一面にカバーが被されている車を見かけますが、やはりハイテクな車ほど、イジりにくいのは確かなようです。
 ・・・とは言うものの、私の愛車はあまりいじっていない方ではないでしょうか。以下に私の愛車の仕様を書いておきますので、興味のある方はご覧下さい。



EUNOS ROADSTER スペシャルパッケージ NA8Cシリーズ1
走行距離:108826km(2001年1月19日現在)
パーツ会社名商品名・仕様
シフトノブ純正オプションNARDIレザー
ブレーキレバーハンドル純正オプションレザー
ハンドルMOMORACE
メーターパネルAWDVer.RD
サスペンションRSRスプリングのみ
アルミホイールLorBer15インチ7JJ
タイヤBridgestoneGRIDU 195・50・15
ブレーキホースAPPブレーキライン(スチール製)
クラッチMAZDA SPEEDメタルクラッチ
エアークリーナーA'PEXiSUPER INTAKE
ストラット・タワーバーCUSCOフロント用オーバルシャフト
プラグコードSplitfireTWINCORE
スパークプラグSplitfire―――――
ライトRAYRIGバルブ交換タイプ
オフセットナンバーステーCUSCO―――――



将来イジってみたいとこ

 何と言っても足回り(注3)をイジり倒してみたいです!(笑) 聞くところによると、ロードスターの足イジりは大変面白いらしいじゃないですか。当然、車高調という事になるんですが、昔と比べれば安くなったとはいえ、高いパーツには変わりないですよね〜。
 あとは、そろそろエアクリーナーがくたびれてくる頃だから、換え時が近いかも知れません。次はフィルター交換が簡単にできるHKSを試してみるつもりです。
 車のカスタマイズの基本ともいえるマフラーなどの排気系もまだノーマルなんです。ノーマル・ロードスターの排気音はそれなりにチューニングされているらしく、低音でけっこうお気に入りなんですが、やはり排気効率を考えるとエキマニ&マフラー交換をした方がいいのでしょうね。理想としましては、ノーマルの音質そのままに、音量がバカでかくなく、排気効率の良いエキマニ(注4)&マフラーです。しかし、ひょっとすると燃調に問題が出てくるかも知れませんね。そうなるとー・・・・コンピュータ(注5)をー・・・・・・・、コストを考えるだけで恐ろしやぁ!!








パーツ・インプレッション


MOMO RACE ハンドル

 ハンドルの選考基準は、握ってみてしっくりくるかどうかに尽きますよね。このMOMO社製ハンドルは10時10分の位置に膨らみを持ち、9時15分の位置がえぐれているスポーツタイプです。かなり普及しているので、愛用した人も多いのではないかと思います。さすが日本人の為に設計されただけあって、お店で試しに握った時には「コレしかない!」と感じました。長年使っていますが、耐久性も合格点です。ただ、一時は金属の表面が軽く錆びだして外見的に見苦しくなったのですが、錆び止めを一回塗って金属部分には手を触れないように注意して以来、症状はでなくなりました。


AWDメーターパネル Ver.RD

 このメーターパネルの広告を、Road&Ster誌(ニューズ出版刊)で目にした時には狂喜乱舞してしまいましたよ! 普通はメーターの装いを替えようと思うと、メーター丸ごと交換となるので高くつくのです。(MAZDASPEED社製の場合、\48000くらい) この商品だと、パネルの文字盤だけの交換となりますので、1万少々とかなりリーズナブル。それに加え、デザインは20種類近くラインナップされていたので、どれにするか迷うくらい。私は純正の”黒地に白文字、夜は緑に発光”から、憧れのホワイト・メーター”白地に赤文字、夜はアーバンレッドに発光”に交換しました。
 但し、私が買ったときは通販のみの取り扱いだったので、自分で取り付けなければなりませんでした。しかし、そこはローテクのロードスターの良いところ、メーターもシンプルな造りで、そんなに難しくはなかったですよ〜。むしろ、メーターの針を赤く塗るというプラモデル道的な作業に苦労しました。岡山在住のプラモ好き友人に針だけ送って、塗ってもらおうかと本気で考えたくらいです。
 いままで地味だったメーター周りが白く華やかになり、針も下向きになって非日常的な空間作りに大きく貢献するパーツだと思います。費用対効果は絶大ですね。当然、短所もあります。本来、ロードスターのメーターパネルは黒地のため、針の発光がパネルに写るという事はありません。しかし、白地となると話は別で、しっかりと針の周りだけパネルが赤く照らされてしまうのです。つまり、これは針の位置とパネルの数字の読み取りにくさに繋がり、昼間は全く問題ないのですが夜間走行時には視認性が低下しまいます。ちょっと残念ですね。


RSR サスペンション(スプリング)

 このバネは、かなり前に交換したので、バネ剛性(注6)などは覚えていません。(汗) でも、一気に乗り心地が悪くなったので、それなりに硬いのでしょう。交換した当時は、走りよりもスタイリングの一新を狙っていたのですが、装着後にコーナを抜けてみると、ハッキリと体感できる程にローリング(注7)が抑えられていて驚きました。もちろん、これは車高が減少して重心が低くなった効用だというのは明らかです。それに付け加え、スプリングが硬くなったことで外輪が沈みにくくなり、コーナリング時における車の態勢の安定度が増したお陰でもあるのでしょうね。
 こうして、多少の(??)乗り心地を犠牲にする事によって、それまでにも増してコーナリングの楽しい車になったわけですが、最近、その乗り心地が異常な程に悪化してきました。スプリング自体の耐久性は問題ないと思いますが、ノーマル・ショックアブソーバーの寿命が近いんだと思います。高速道路を120km/hで巡航していても、車載CDが飛び飛びになってしまう様ではイカンでしょうな・・・。






ホーム