真宗大谷派 円光寺 本文へジャンプ

  神秘体験
 
 オウム真理教の神秘的な体験

・光が見える
・いろんな声や音が聞こえる
・身体が浮くように感じる
・クンダリニー覚醒
などなど。

神秘体験を「幻影」というのは簡単だが、本人にとってきわめてリアルな「体験」であり、現世こそが「幻影」とまで感じている。この「神秘体験」は、現在も残っている信者にとって、脱会しない、脱会できない最大の根拠となっている。 カナリアの会編『オウムをやめた私たち』

 神秘体験を利用する宗教

神秘体験を経験しすと
・その宗教を本物だと信じ込む
・自分が人より優れた人間であるかのような気がする
・そのためその宗教をやめることができなくなる
だますためには都合がいいんです。

 神秘体験の種明かし

錯覚
・暗示
催眠術
洗脳
・麻薬
予言
手品など

でも種明かしをしても信じ込んでいる人は耳を傾けないんですね。

 神秘体験の問題点

新興宗教では指導者や指導方法がきちんとしていない
・指導者が麻原のような人物なら
神秘体験をすることで精神が異常になったら
・神秘体験を都合よく利用する

長年サマナをやっていたら、将来が不安になってくるんです。本当にこのままでいいんだろうか。でも、この状態でいい、正しい、自分の選択は間違っていないんだって自分を納得させる手段が神秘体験で、じつにうまく利用していましたね。  カナリアの会編「オウムをやめた私たち

(手かざし系教団は)
信徒一人ひとりがシャーマン化し、精神医学の治療の対象となっていく恐れがある。 高橋紳吾『超能力と霊能者』

火傷のもとです

 禅の魔境

坐禅をしているといろんな幻想、幻覚が起こります。
身体が透明になる、まわりに火が燃え出す、紫の雲に乗った阿弥陀仏が現れる、など
いろんなイメージが出てきます。
下手をすればそこにとらわれてしまったり、自分は悟ったんだと思い込んだりします。
そういう落とし穴にはまらないために、必ず師匠が指導します。

神秘体験にはまって間違った道に踏み込まないようしなくては。

 大切なこと

神秘体験は脳のはたらきによって起こるものに過ぎません。
それよりも
・何を自覚したか
・どのように自分の生き方、考え方が変わったか
を問うことが大切です。

方向性が間違っていた。あくまでも神聖な体験なのに、それを解脱だとか、成就だとか、エゴの満たす手段として使ってしまった。 カナリアの会編『オウムをやめた私たち』