◇ 鋸 の 目 立 て ◇

鋸の目立ての作業セットです

効率よく作業するために
採光や道具類の配置場所が
練りに練られています
鋸のひずみとり用,アサリ用と
作業目的や工程おいて使いこなされる鎚の色々
職人さんから鋸のひずみとりの工程の実演
鋸の種類,縦引き・横引き用刃等
に対応した目立てヤスリの色々
鋸の目立ての基本スタイルです

ひざ・ひじ・右手と左手の位置関係に着目

左右どちらのストロークもできることが大切
さすが,プロの仕事は
スピード,リズム,音色などと
驚くばかりです。
即席の作業セットを作り,さあ実習

なかなか刃にヤスリがあたりません
鋸の種類によって
当然ストロークの角度も
変えていきます
横引き用の刃先は,特製のジグで研ぎます。

特製のジグと言っても,弓のこの刃で手作り!
刃にひずみはないか,曲がってないか見ています。

切れ味の落ちた鋸を無理矢理使うと,
熱を持ち,鉄が伸びたり,ひずんだりするのです。
こうして見るだけで,ひずみがわかるといいます。

ひずみ取り用の鎚で,ひずみをとっていきます

これが一番むずかしい!
どこをどうたたいていいのかわかりません?

鎚の音も,軽やかで,リズムがあります。
あさりをつけているところです。
あまりに速いので,
「一つ一つの刃がよく見えますね!」と言ったら,
「いちいち見ていては仕事はできない!」とのこと
作業効率を高めるために,
これくらいの道具は,初心者にも必要!
ひずみとりの実演

町に同業者のライバルもいなくなり,
この度の研修で,秘伝も全て
公開していただきました。
中央のくぼみをチェックしています。
このジグも割れた鋸身を割って自作したもの!

学校にも,まだまだ,
工夫して再利用できるものがありそうですネ!



☆  は さ み 研 ぎ  ☆

はさみの研ぎも教えていただきました。

はさみは,3つの曲面を持っていて,
その曲面を生かして研がなければ,
研ぐほどに切れ味が落ちてくるのです。
切れ味や切るときの音が,全然変わって,
よくなりました。



生徒が安全に効率よく作業できるように,
道具の管理とメンテナンスが,自力でできる技術力を身につけておくことも,
問題解決的な学習を設定する上では,大切な教育条件です。