鍵盤ハーモニカ修理 リード板の交換方法
この37鍵のタイプは約8000円します。多少、お高めです。
小学校の授業やリード合奏で大活躍する鍵盤ハーモニカ。息を入れて鍵盤を押すだけで簡単に正確な音が出る便利な楽器です。しかし、たくさん練習したり古くなった鍵盤ハーモニカの音程が微妙に変化し、正確な音が出せなくなってしまうことがあります。(とくに高い音が変わりやすいです。)種類にもよりますが、鍵盤ハーモニカはそれほど高価な楽器ではありません。しかし、少々音程が違うぐらいで買い換えるのは、ちょっと躊躇してしまいます。かと言って、合奏をする際にこの微妙な音程のずれは、大変に気になるものです。そこで、音程の変化の原因であるリード板の取替えを、今回紹介したいと思います。リード板の取替えは難しいと思われるかもしれませんが、意外に簡単にできますし、リード板だけの購入だと買い換えるよりもお値段がお手ごろ(1000円程度)です。
用意するもの
・リード板を交換する鍵盤ハーモニカ
・新しいリード板
(楽器屋さんに注文してください。機種等、よく確認してください。)
・ドライバー(電動だとラクです。)
分解する
まず裏返し、四隅のネジをはずし、外側のケースを取ります。
外側のケースを取ると、このように鍵盤の部分とケースの部分にわかれます。
さらに、鍵盤の部分を裏返し、リードのカバーを取ります。
カバーを取るとリードが現れます。この鍵盤ハーモニカの場合、リードは3つのリード板にわかれています。
今回は、正確な音程が出なくなってしまった高音部分のリード板を交換します。
リード板の交換
ネジをはずし、リード板を取ります。リード板の下には、紙のようなものが挟まっていて、取ろうとすると、くっついてくることがあります。その場合は、丁寧に破れないように、はがしてください。破れるとその鍵盤ハーモニカは使えなくなってしまいます。
取ると、このようになります。
正確な音程が出なくなってしまった高音部分のリード板のアップです。写真ではわかりにくいですが、さびやカビが原因で音程が変わってしまうようです。
新品のリード板です。きれいですね。
新しいリード板を取り付けます。
組み立て
リードのカバーを取り付けます。このとき、カバーと黒いゴムの部分がピッタリ合うように気をつけてください。これがうまくできないと空気がもれてしまい、良い音がでません。
外側のカバーにはめ込みます。
ネジをしめて・・・
完成・・・と言うか復活です。
(2007年7月16日 最終更新)