沿革

沿革

設立

  • イエスは言われた、 「幼な子らをそのままにしておきなさい。わたしのところに来るのをとめてはならない。 天国はこのような者の国である。」
                      新約聖書 マタイ福音書 19章14節より

沿革-1-

1907年、随分昔のことです。 己斐に広島女学院保母養成校の第三実習園が創設されました。 またその幼稚園を手掛かりにキリスト教の宣教活動も徐々に始まりました。 戦争中のキリスト教主義の幼稚園は俗に言う冬の時代でした。 子どもの存在を掛け替えの無いものとして保育する。 これがイエスに教えられた子どもとの出会いでした。 その教えに従って、当時は幼児に保育、教育することなど考えられなかった 時代に、キリストの愛に促され幼稚園の働きが展開され始めたのです。 そんな理想に燃えた幼稚園でしたが、敵性国の幼稚園として。 キリストの愛を教えることは日本を売るに等しいことと考えられました。 愛することでなく、戦うことが求められた時代でした。殆ど子どもがやって 来ない幼稚園で保育者は子どもの姿を求め、子どもがやって来ることを祈っ ておりました。 これが戦前の、そしてめぐみ幼稚園の前身の幼稚園でした。困難な中でも キリストの愛に促され、キリストの愛を信じて幼稚園を守ったのです。 最も小さな存在の中に注がれている無限の神の愛を見いだし、神の愛を信じ て子どもに生かされる。それが困難な中を展開された保育でした。 戦争真っ盛りではない時代では結構ハイカラな保育が展開されていたようです。 めぐみ幼稚園の根っこがここにありました。

沿革-2-

原爆で教会と幼稚園を一瞬にして失い。5年間場所を変えて礼拝だけが守ら れておりました。多くの中心人物も原爆で失いました。 戦争から掃られた教会のメンバーが庚午の現在地に土地を得、現在の会堂を 復興、再建したのが1950年6月15日。めぐみ幼稚園を再開したのが6月16日でした。 周辺には建物が全くない時代のことでした。 数多くの子ども、保育者の先生方がめぐみ幼稚園の働きを支え、祝福して下さいました。 めぐみ幼稚園の厳密な歴史は100年近くに及ぶのですが、めぐみ幼稚囲の歴史 の始まりを1950年6月16日とし今年を創立65周年の年とすることにしました。 しかし戦前の想像を越えた当時の幼稚園の素晴らしい働きがその根っこにある ことも覚えて下さればとても嬉しいです。

広島西部教会について

住所 733-0822
広島市西区庚午中2丁目6-13
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FAX番号 082-271-5485
牧師 山根 眞三