医療者のための方言の手引き とは
医療現場で聞かれやすい方言をA3用紙1枚にまとめました。印刷後、数字の順に折っていくと、ナース手帳に挟める大きさになります。
最低限「知っておくと良い」方言を編集し、他地域に異動した場合の利用、災害支援などで役立てることも想定しています。
特徴・使い方
1 主に医師・看護師の方へのヒアリングをもとに、意味分野に分け、重要な順に並べています。最初に横に広げると、反応を見る(患者さんの「はい・いいえ」の応答、感嘆詞)→挨拶→症状を知る(不快感・症状・病名)→程度・頻度を知る(程度・頻度)の順に、目に見えないことがらで診断に必要な情報をまとめています。(1段目)
次に、災害支援に対応するため、カテゴリー2の最初に心情表現を収録しているバージョンもあります
さらに、動作や身体部位、人称の順にまとめています。これらは、実際にやってもらったり、指さしてもらったりすることでも対応できます。(2段目)
最後に、食事指導などの場面、日常生活に話が及んだ場合の方言をまとめています。(3段目)
2 携帯できるサイズで、ナース手帳に挟み込める大きさになります。
折っていくと、ナース手帳に挟むことができる大きさになります。横に広げると、1段目を参照できます。
そのままの状態で裏に返すと、2段目が参照できます。最後に広げると、3段目が参照できます。
災害時、他地域から支援に入った場合も想定し、忙しい現場で、ぱっと取り出して参照できることを目指しました。
3 拡大コピーして壁に貼り、書き込みをして地域にあった形にアレンジできます。
方言は同じ県内でも少しずつ異なっています。そのため、このツールをポスターサイズに印刷することで、語形や訳語が適切でない部分を書き直しながら使っていただけます。
診療所のコミュニケーションツールとしてもお役立てください。
ダウンロード DOWNLOAD
データはPDF形式になっています。初期設定サイズはA3です。表は分野別、裏は五十音順です。
●広島県西部(安芸地方)● 表(分野別) 裏(方言五十音)
●島根県西部(石見地方)● 表(分野別) 裏(方言五十音)
●熊本県北部● 表(分野別) 裏(方言五十音)
●鹿児島県(鹿児島市)● 表(分野別) 裏(方言五十音)
現在公開中のデータについて
また、本プロジェクトは、科学研究費補助金基盤研究(C)によるものです。
平成18年度~20年度 科学研究費補助金「保健・医療・福祉に利用できる方言データベースとコミュニケーションマニュアルの開発」(研究課題番号:18652044)
平成21年度~23年度 科学研究費補助金「地域に即した看護コミュニケーションのための基礎資料の作成」(研究課題番号:21520489)
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