同じ月を見ている.
(2005/11/21)
平日だからか、シアターの中には10人程しかいませんでした。それも20代くらいの若い人ばかり。人気ないのかな?
原作は全く知らないのですが、前日に公式サイトをひととおり見ておきました。私にとってはいつものことなのですが、でも今回はそれがよくなかった。公式サイトはネタばらしすぎです。途中は良く理解できていいのですが、ストーリー展開や人間関係もそんなに難しいものじゃないし、各場面の状況や登場人物の気持ちなどは映画の中でも良く表現されているので、予備知識なしでも十分理解できると思います。公式サイト(特にSTORY)を見て予備知識を得てしまうと、先を知ってるから感動が無いということになってしまいます。物語の結末はバラしていないものの、その先はたいして長くないので、公式サイトだけでほとんど解ってしまうことに。
予備知識まったくなしで見た方が良かったかな。
この手の映画は、期待して見に行って、期待ほどじゃなくてちょっとがっかりなものが多い気がするけど、本作品もその1つでした。でも、感動を狙った作りではないような気もする。あまり心に残るところがないのが残念。
ステルス.
(2005/10/17)
主演のJESSICA BIELはブレイド3以来です。ブレイド3のアビゲイル・ウィスラー役は似合っていました。それに比べると海軍の制服はいまひとつに感じる。美人なのにアクションもこなせる貴重な女優さんですね。今回のお目当てはこの人です(^^;
公開から10日目ほどですが、大作とも注目作とも言えるほどのものと思えない割りには、さらには平日の割りには、人が入っています。観客の年齢層も20〜60歳くらいまでと幅広く平均年齢が高かったのは意外でした。大作でも注目作でもないと書きましたが、日本のマスコミが大きく取り上げていないだけみたいです。スタッフを見ると、近年のヒット作に関した人が揃っていました。
架空のステルス戦闘機などはCGとミニチュアを使っているようですが、そのクオリティの高さがすごい。空母や他の艦載機は実写のはずですが、実写との合成は動きも含めて違和感なし。ドッグファイトのスピード感の演出や、最近はやりの1カットで奥行き方向に長距離を移動して距離感やスケールを表現する撮影技法も効果的に使われています。それらの合間に点在する自然やタイ周辺の人々などのシーンも、いいコントラストになっています。
ストーリーの方も、主人公が人工知能の暴走を食い止めるためにあーだこーだというだけだと使い古されたものですが、違います。この映画には続きがあります。この続きの部分は私も先が読めなくて(公式サイトにも書かれていません)、先のクオリティーの高い映像を楽しみながら、ストーリーに引き込まれていくことが出来ました。どんな展開であるのかは映画館で確かめてください。ネタバレになるので、ここではこれ以上は書きません。
久しぶりに面白いと思える映画でした。なにも考えずに、楽しんでください。おすすめします。
ところで、公式サイトの「CAUGHT ON VIDEO」で紹介されているものは本当に家庭用ビデオで撮られたものなのでしょうか。この映画のなかに出てくるステルス戦闘機そのものとも思えるものが映っているものもあり、劇中のE.D.I.と同じくホバリングまでしてるものもあるけど、ヤラセじゃないのでしょうか。疑問だ。
その他にツッコミどころは、「ステルス」っていうタイトルの割りにはステルス性が全然表現されてないぞって(^_^)
Kaz.M"さんも絶賛してます。
SIN CITY.
(2005/10/03)
正直、QUENTIN TARANTINOの映画はキライなんだけど。単なるエンターテイメントでしかなくて何の主張もないことは置いといたとしても、好きになれない...
にもかかわらず見に行った理由は、お気に入りの俳優が出てるから。JOSH HARTNETTです。パールハーバーでBEN AFFLECKと共演、ブラックホーク・ダウンで印象薄いけど主演、ハリウッド的殺人事件でHARRISON FORDとダブルキャストと、最近ハリウッドで人気の出てきた若手俳優。ELIJAH WOODとはパラサイト以来の共演だと思います。
そのお目当てのJOSH HARTNETTですが... なんとオープニングとエンディングでちょこっとずつ出ているだけ。ストーリーにも全く絡んでなく、「SIN CITYにはこんな小悪党がたくさんいます」を表現するためだけの出演。なら別にJOSH HARTNETTでなくても、無名の俳優でいいじゃない。すげー がっかり。「THE MAN」っていう役なわけですけど、名前を付けるほどの役じゃないから「THE MAN」になったのでしょうか?
面白かったのはELIJAH WOODで、これまでの出演作品はパラサイトといい、ディープ・インパクトといい、ロード・オブ・ザ・リングといい、弱そうな役ばかりですが、SIN CITYでは強い強い。MICHEY ROURKE扮するマーヴと戦うわけですが、大男のマーヴを手玉にとっちゃってます。悪役なので結局マーヴに惨殺されるのですが、死ぬまで声一つ出さずマーヴをにらみ続ける異常者ぶりです。あ、ELIJAH WOODはセリフがなかったような気がする。
アメコミの映画化はスパイダーマンとかFLASHとかDEAR DEVILとかいろいろあるけど、SIN CITYはそれらと比べてもかなりアメコミのイメージそのままという感じです。意図してその雰囲気を強く出してる様ですけど。
少なくとも私には、廃退的な雰囲気のアメコミが大好きというコアな人にしかおすすめできません。なぜ面白くなかったのかといっても、全体的になんとなくとしか言い様がないのですが。TV CMでは全米No.1ヒットなんて言ってますが、日本ではヒットしないと思う。見るんじゃなかった。やっぱりTARANTINOの映画は面白くなかった。
NANA.
(2005/09/12)
めずらしく何の予備知識もなしに映画を見てきました。あえてこの映画を選んだ理由をあげれば、TV CMの中島美嘉がちょっと気になったくらい。髪短くしてこんなになってるー、でもなんか似合ってるー って。
観客は中学生くらい〜20代前半くらいまで、予想どおり客層はかなり若め。3/4くらいは女性かな。こんな状況で映画見るのはおそらく初めて。
で、かんそーはどうだったのかというと..... んー、NANAファンの方々を敵に回すのをあえて承知で書きましょう。退屈でした。
なんで退屈かって... 少しの間見てると、その後のしばらくの間の展開が読めてしまって、それも候補を1つか2つまで絞り込めるんだけど、それが見事に的中しまくる。つまり映画を観てた2時間の間にしたことは、
しばらく観察 → 先の展開を予想 → 展開を確認 → 続きを観察
の繰り返し...あ、予想って書いちゃったけど、考えなくてもわかってしまうという状態だったから、正確には「読める」かな。
とにかくこれだけ「読み」が的中しまくると、だらだら眺めてるだけで十分という状態になってしまう。そう、入り込むことなんで出来やしないから、だから退屈だったのです。
でも、「亡国の〜」みたいに映画としての出来に? なわけじゃないです。
観る前から注目してた中島美嘉ですが、面白いくらいに役にハマッてました(^o^) 本職の俳優じゃないからか、パンクバンドのメンバーという役柄からか、「亡国の〜」のベテラン俳優陣みたいに「演技してまっせー」みたいなんじゃなくて、自然で、本物っぽくて。ファンじゃないけど、好感を持ちましたよ。
お子様向けの映画でした。オトナの皆様方には退屈でしょう。
Kaz.M"さんは観てないのかな? この人の「プ・な レビュー」も見てみたいな。
亡国のイージス.
(2005/08/01)
マニアでなければ、観る前に疑問がいくらか...
イージスってなに? | ギリシャ神話に出てくる、最高神ゼウスが娘アテナ(知恵・芸術・工芸・戦術の女神)に与えた、あらゆる邪悪を払う無敵の盾。 |
じゃ、イージス艦って? | フェーズドアレイレーダーを中心とするイージス戦闘システムを備えた駆逐艦・巡洋艦の総称。遠距離から同時・多数飛来する航空機や対艦ミサイルから艦隊を守るのための艦船。現代では攻撃の戦力の中心は空母ですが、その空母を守るための防御の中心的存在。自衛隊には空母はないので、日本のイージス艦が守るのは主に日本本土ですね。 |
フェーズドアレイレーダーって? | 指向性のあるレーダーを多数並べて、全体として望みの特性を得るレーダー。通常のレーダーはアンテナを機械的に回転させるので360°を走査するのに数秒かかるのに対し、フェーズドアレイレーダーでは常に360°を走査可能。 |
最近の日本の映画にも結構面白い物があるので、興味を持ちました。原作とコミックは読んでいません。一応、事前にオフィシャル・サイトには目を通しましたが。
観客は大学生くらい〜50代くらいまでと幅広く、しかし内容が内容だけに夏休みといえどもお子様の姿はなし。
第一印象はというと... よく某国からクレームが来ないものだな(^^;) 某国の工作員ヨンファが宮津副長をたらし込んで海上自衛隊のイージス艦いそかぜを乗っ取り、日本政府を混乱させるというストーリーだからかな?
映画としての出来は... 個人的にはいまいちかなーって感じ。納得いかない箇所がいくらかあるせいで、終わった後周りからも同じような声が聞こえてきました。ヨンファがいそかぜ乗っ取りという行動に及んだ理由が説明しきれてなくてよく解らなかったし、宮津副長がヨンファと組んだ理由も解ったような解らないような。ラストのいそかぜが沈むシーンも、あんなに爆薬仕掛けてあったか? 止まりゃ十分なのに派手に爆発って演出しすぎだろ って感じで興ざめ。
何より納得いかないのは、終盤でヨンファが切り札のグソーを持ち出してどこかに上っていくシーン。何しに行くの? 意味不明な行動。
しかし、登場人物たちの感情表現はExcellent。登場人物それぞれの思いがビシビシと伝わってきます。各俳優の演技力はもちろん、阪本監督の得意とするところだからか。特に、如月行役の勝地涼は、豪華なベテラン俳優陣にひけを取らない演技でした。
原作を読んでたらすべてを理解できて納得だったのかもしれませんが、何か足りない感じが残念でした。足りない何かは上映時間の縛りのせいなのか何なのかわかりませんが、それさえなければ傑作かも。ちょっとおしい感じです。映画で中心になっているのはそれぞれの思いのぶつかり合いだと思うのですが、原作では違っているのかもしれません。
初の海上自衛隊全面協力というだけあって、本物のイージス艦みょうこうやF2支援戦闘機を使った映像は迫力十分です。
アイランド.
(2005/07/25)
いつのまにかデジタル上映の可能なシアターが2つに増えていたので、デジタル上映でした。どおりでフィルムにしてはやけにきれいだと思った。
主演のEWAN MCGREGORを見るのは「スター・ウォーズ」以来かな。共演のSCARLETT JOHANSSONはよく知りません。SEAN BEANは「ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間」、「トロイ」以来。今回は悪役。いい男だと思うのですが。ってゆうかボロミアの衣装がかっこよかっただけか!?
あまり有名な俳優は出てないですが、脇役にも何人かは見覚えのある俳優が登場してます。
TV CMから、内容は人間のクローンに関するものだということはわかりますが、そのクローンを作るための目的が意外。現実的・ビジネス的で、誰かがやりそうな気がするくらい。この目的については、アイランドの公式Webサイトでネタバレしてます。何らかの目的のために人間たち(ここではクローンか)が騙され管理されるという設定は、MEGAZONE23、ダークシティ、MATRIXなど昔からいろいろありますが、クローンが題材なのは時代ですかね。
公式サイトは見ずに鑑賞したので、見始めてしばらくは物語の背景がよく分からず「むー」って感じ。中盤の上記ネタバレでやっと理解できました。物語の題材としてはいいと思います。それ以降のストーリー展開はあまり複雑でなく、ストーリーを重視したい人にはもう一捻り欲しいくらいかも。
アクションシーンも多いのですが、そのアクションシーンがものすごく速くて、追っかけるのが大変なくらい。アクションとストーリーが程よくミックスされてる感じはGoodです。
公式サイトでは「クローンの是非を問うものではない」という内容のコメントがされていますが、ちょっと前にイタリアかどこか(忘れた)の研究者が「数年で人間のクローンも作れる」と言っていたことを思い出すと、見終わった後ではクローンの是非、人格の認知について考えてしまいます。
それなりに楽しめます。興味のある人はぜひ。
ブレイド3.
(2005/05/30)
ブレイド1・2はDVDで鑑賞。前2作が楽しめただけに、3部作の最後となる今回も期待してました。
月曜、公開も終盤ということもあって、150人程入れるシアターの中は数人だけ。
監督が代わってたけど、1・2の雰囲気はほぼそのまま。でも結論からいうと、期待したほどじゃなかった。
ストーリーとかもう少し練って欲しいと思うし、アクションやVFXなど映像に目新しいものもなかった。1を初めて見たときの、ヴァンパイアが撃たれたり斬られたりで気持ちよく壊れるシーンのような感動がない。全てが想像の範囲内だったのが残念。ブレイドの特徴的な武器の1つであるあの剣もほとんど使わないし。3部作の最後となるらしいけど、その割りにはエンディングは特に何もなくて最後っぽくなく、次回作でもありそうなチョット半端な感じ。
でもDVD出たら買うだろうな。3本揃えたいし。否定的なことを書きましたけど、損ではないと思うくらいには楽しめます。
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