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Review.

History.

過去のDVD/Videoレビュー 2005.

ヒドゥン.

 1987年の作品ですが、初DVD化ということでここに紹介。一昔前にテレビで何度か放映されているので、見た人も意外と多いのでは。私もテレビ放送で見て気に入りました。でも記憶に残っている人はどれほどいるものやら。1988年アヴォリアッツ・ファンタスティック映画祭でロボコップをおさえてグランプリ受賞という栄誉もあるのですが、興行成績も知名度もいまいち。主演のKYLE MacLACHLANファンでもない限りチェックしなさそうな勢いの人気ですが、たまにこの作品を好きな人を発見するのも事実。

 冒頭の銀行強盗〜カーチェイスは何度観ても引き込まれますねぇ。派手にフェラーリをぶっ壊してくれるところもGoodです(別にフェラーリ嫌いではないが)。銀行強盗シーンが監視カメラ視点だったり、悪玉=フェラーリなら、善玉(主人公)=ポルシェだったり、エイリアンに乗り移られた人が不自然な動作だったり、細かい演出も光っています。特に主人公ロイド・ギャラガーのなんとなく不自然な感じは、KYLE MacLACHLANのキャラクターとマッチしています。悪玉エイリアンが地球侵略を企むのはよくある設定ですが、パンクロックとフェラーリ好きなんて設定がたまりません。映画史上類まれなエイリアンでしょう。
 この映画にはアクション、ホラー、友情、家族愛と様々な要素が詰まっています。それが97分と、最近の2時間かそれ以上ある映画と比べると決して長くない時間の中に詰まっているのですが、それでいて急いでいるような窮屈な感じもなく、よくまとまっています。

 ちなみに、「ヒドゥン2」という作品もあります。本作品の一部が使い回されているので明らかに続編として制作されたようですが、制作陣も出演者も本作品とは全く異なるなら、作品全体の雰囲気も全く異なり、明らかに別物です。おまけにどうみてもC級以下の駄作ホラーとしか言いようがありませんでした。観ない方がヒドゥンのイメージが崩れなくていいです (^^;


ディープ・ブルー スペシャル・エディション.

 劇場公開版は見ていません。前評判だけでとりあえず買ってしまいました。
 想像どおり、全体を通して映像は青一色といってもいいくらい、青ばかりです。映像もきれいなので、ぜひ大画面のきれいなテレビで見てください。ハイビジョン対応のものをお勧めします。

 本編を見終わった後の感想は、「もっと見ていたい」。90分の中に様々な海洋生物が登場するので、各シーンは5分程度しかありません。当然、決定的な場面にしぼって編集されているので、登場する生物の生態のほんの一部しか見ていないことがすぐに理解できます。
 また、説明的なナレーションも最低限しか入っていません。同梱のパーフェクトガイドとMaking of DEEP BLUEにある程度は説明があるのですが、それでも得られる知識は僅か。最近のテレビ番組によくあるようなものと想像していると、期待を裏切られます。
 そのため、見終わった後は「もっと知りたい」という気持ちからか、物足りなさを感じてしまいます。でもその物足りなさを感じることも、この作品の目的が、視聴者に海について興味を持ってもらうことなら、十分成功していると言えます。

 登場する全ての生物は野生の姿そのままですから、迫力あるシーンも幾度か登場します。個人的に気に入ったのは、ホッキョクグマの親子、海の中を飛ぶオニミズナギドリ、マイワシの群れを飲み込むイワシクジラ、など。
 DVDを買うのが無理ならレンタルでもいいので、ぜひ一度見ていただきたい作品の1つです。劇場で見られた方も、DVDの特典であるパーフェクトガイドとMaking of DEEP BLUEを見る価値はあると思います。
 しかし、撮影中に発見された新種の生物がどれだったのか、非常に気になる...


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