ボーン・アルティメイタム.
(2007/11/10)
久しぶりに見てきたのは今年当たり年と言われてるMATT DAMON主演の話題作です。例によって例のごとく3部作になる最後の作品。前2作は最近テレビでも放映されてましたので、それを観ていればストーリーを理解しやすいことでしょう。今からレンタルビデオ屋に走ってもぜーんぶ貸出中かもよ。
地方都市だからか公開初日にもかかわらず、15:00からの上映だというのに定員130人のシアター内に40人程度の人の入り。思ったより全然少ない。年齢層は様々ですが、お子様は親子連れのみ。静かに観れるのでデート向きです。
公開初日に観てしまったので、ネタバレ回避のために内容に関してはあまり書きません。しかしアクションと、ジェイソン・ボーン自身あるいはその協力者(女性ばかりだ)と一緒になって彼の過去を探している気分で映画を見ていると、楽しめます。2作目で恋人マリーが死んでるので、今作はボーン自身の過去と「踏み石計画」の真相を探すのがストーリーの中心です。
このシリーズの面白さは、アクションだけでなくボーンの真相追究の方法にもあると思います。協力者さえも囮にして追っ手を見事にだまし、狙いどおりの仕事をこなしていくボーンの手腕にはもう「うっとり」です。
もちろん、最後はすべての謎が解決してThe Endとなります。どんなものだったのかは映画を見てのお楽しみ。そしてすべてを知ったボーンがどうなるのかも、劇場でのお楽しみ。
私が思うに、主演のMATT DAMONのいいところは演技臭さがないこと、どこにでもいそうな普通な感じで個性が強すぎないことだと思います。これは下記のJOSH HARTNETTも同じで、個人的な好みでしょうか。人によってはアクションだけで演技がないとか言われるかもしれませんが、私には自然でいいと思えます。普通の人っぽいのにアクションで魅せてくれるのがいいところだと思うのです。アクションのない映画も観てみたい。オーシャンズシリーズのようになるのかな。
ラッキーナンバー7.
(2007/01/29)
1年ぶりの映画。SIN CITYと同じく、久しぶりに主演のJOSH HARTNETTをお目当てに行ってきました。
つまらなかったSIN CITYと違って主演ですが、それもFilm Engine社の設立にかかわっていたからだそう。資金力のある制作会社ではないので、もちろんデジタル上映ではありません。デジタル上映になれてしまうとフィルムの傷やつなぎ目による映像の乱れにくわえて、全体的な画質の粗さも気になります。
前評判、というかほとんど話題になっていないうえに平日の夜に観に行ったので、ほとんど人はいないだろうと思ったのですが、意外なことに10数人の観客が。これでも予想に反するいい状態だと思います。
冒頭の部分は手のかかったハリウッドの大作と比べてしまうとかなり退屈です。それくらい冒頭のテンポはゆっくりと進んでいきますし、この冒頭部分が意外と長いので、余計にそう感じさせます。しかしそれもBRUCE WILLISが登場するまでの間。すでに名の売れた人だからということもあるのですが、他の映画でも刑事や暗殺者の役を演じていることからも何かするのではと期待しますし、車椅子で登場というのも意外で想像力が元気になり始めます。話の本番はここからです。
中盤以降は、推理小説のような「真実探し」を楽しめます。それも難しくてわからないのではなく、簡単すぎてつまらないのでもなく、「こうじゃないかな」くらいに想像できる範囲でストーリーの影の部分が見え隠れし、ラストにそれが「ああやっぱり」となるのは、なかなかいいバランス感覚では。オーシャンズ12みたいにラストのどんでん返しを狙いすぎて、つまらなくなるよりいいと思います。
ただしR-15指定されていることからもわかるように、殺人シーンが多いので注意。殺戮と言うほど残虐でもないのですが、登場人物の多くは死んでいきます。もう上映終盤だからある程度バラしますが、ストーリーそのものがギャング団に対する復讐劇なので、これはしかたないところかも。最後はそれなりに納得のいく終わり方をしてくれるので、復讐劇なりの陰鬱さを拭ってくれます。
MORGAN FREEMAN、BEN KINGSLEY、BRUCE WILLISといったベテランに、JOSH HARTNETT、LUCY LIUらの若手が負けてないところもいいです。興味のある人はぜひ。
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