11.29
南柑20号

今日は、山の上の畑である。

夫は生販の用事でちょっと抜けたので、
かったるいラジオを消してみた。

小鳥のさえずりと
木々を揺らす風の音だけが聞こえる。

一人でみかんを摘む。

眼下に静かに光り輝く瀬戸内海が広がっている

青い空と雲と海

当り前の日常を、素晴らしく思えるときである。



南柑20号

愛媛妓県宇和島市高串の今城辰男氏の園で発見されたものである。

果実は扁平で、平均120gと大果であり、やや腰高になる。

果皮は油胞が大きくて粗いが、果色が橙黄色で濃くて美しい。

 濃い紅色のじょうのうは薄く、果肉色は橙黄色で濃く、砂じょうがち密である。

果汁は酸が少なく、糖度が高いため、
まろやかな舌ざわりで、

他の温州ミカンにない個性があり、消費者からは高い評価を受けている。


早生温州に引き続いて年内に出荷される中生温州の中心的な品種として栽培され、

1月頃まで良好な風味を保つので、年内出荷用である。



 
11.26
職場体験


中学1年生が6人(男子4女子2)

2日間、みかん摘みの体験学習にやって来ました。

いつもはウインドブレーカーを着るほど寒いのですが、

今年は半袖、短パンの体操服という姿でみかんを摘んでいます。

柑橘の専業農家は多くはなく、

夫が中学のPTA会長をしているときに、

この体験学習がはじまったので、引き受けることになりました。

最初の年は、大変なことを引き受けてしまったと思いましたが、

3年目の今は、どんな子ども達がきてくれるのかと楽しみになっています。

赤ちゃんのときから知っている子も来ますし、

もちろん初めての子もいます。

恋の悩みから勉強のこと、学校のこと、

"中学生日記”を体験できます。

自分の中学の頃のことを思うと、

今の中学生の話は、ただただ驚いてしまうようなことばかりですが・・・

皆の笑顔に出会うことができると、

どんな疲れも吹っ飛びます。





11.12
娘が帰ってきた


昨日降った雨のため、今日は午後から、娘も一緒にみかん摘みである。

この春大学生になり、何を血迷ったかヨット部に入った彼女は

毎週末、なつかしい瀬戸内海にも似た琵琶湖で、ヨットと格闘している。

インカレ〈全国ヨット選手権大会)が終わったので、

久しぶりに(お盆に納骨で帰っただけ)帰ってきたのである。

いつもはラジオと鋏の音だけが鳴り響く畑に、笑い声が響きあう。

やっぱり、人数が多い方がみかん摘みは楽しい。

みかんを摘んでいると背中にポコポコと何かが当たる。

振り向くと、

私を標的に皮を投げつけながら、娘は美味しそうにみかんを食べていた。。。

たまに帰るとかわいいなと思ったんだけど(ーへー)