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2020/08.
2020/08/06
GCPの環境から離れて4年ほどの間に、GCP自身がいろいろと変わっていました。新しいサービス・機能が追加され、それに置き換えられる従来の機能はDeprecatedになり...
外出自粛で時間が出来ている今のうちに、変わったところを勉強しなおしています。
特に今回、Cloud Schedulerに関してはネットで探してもクライアントライブラリを使用した例が見つからなかったので、急いで記事にして公開してみました。
2020/06.
2020/06/10
新型コロナウィルスの話題ばかりで陰に隠れてしまって忘れられているのではないかと思いますが、2019年10月から始まった「キャッシュレス・消費者還元事業」が、今月末に終了します。この事業の目的の1つは「消費者・事業者双方におけるキャッシュレス化を推進」なのですが、私はこのタイミングではキャッシュレス決済手段を一切更新していません。従来から高額商品の購入やECサイトでの購入にはクレジットカードを使用し、通勤用には交通系ICカードを使用していましたが、これだけです。バーコードを使った「なんとかペイ」はもちろん、NFCを使った決済も、導入を見送ったままです。つまり交通系ICカードを使う以外では、未だに日常の少額決済にはキャッシュレス決済を行っていません。
私がキャッシュレス決済の手段を更新しなかった理由は簡単で、「使い物になりそうな決済手段がない」からです。
雨後の竹の子の様にニョキニョキと増えた「なんとかペイ」ですが、スマホがあれば支払いが完了できるので便利そうな反面、以下の問題があります。
- 結局クレジットカード決済になる=後払いなので、使った金額を把握しにくい。うっかり使いすぎてしまう人は家計簿さえつけていない横着ものだと思いますが、家計簿をつけていても日常使いで決済回数が増えると把握しにくくなりそうです。
- アプリの使い方に戸惑ってレジでまごまごしている人を、いまだに見かけることがあります。その程度使えないのなら「現金の方が早いよね」と思ってしまいます。
- バーコードをうまく読み取りれず、かえって手間取ることがある。機械ごときが人間様に不便を強いてはなりません。
- 小さな店舗だと非対応のところも結構あります。自動販売機は全滅。
- サービス名がダサいものが存在する。
これだけで使わない理由のトップになるし、未来永劫消え去ってほしい。「ぺいぺい」とか もうダサすぎてアプリを入れただけで死にそう。しかも「ぺいぺい」って喋るって、恥ずかしくないのか。周りに使っている人がいるだけで、自分まで恥ずかしくなる。何のひねりもない「au Pay」とか、あえて日本語を使った「d払い」は、マシですが。 - バーコードという石器時代の技術を今更使い倒していると、新しい技術の普及の妨げになる。
- 電波状況や電池残量を気にする必要がある。
- スマホデビューさえまだの人は蚊帳の外。
「なんとかペイ」はバーコードリーダさえあれば導入可能であり、それは商品のバーコードを読み取るためにすでに普及しています。サービスの導入・利用料も比較的安く設定されているらしいです。(2020/08/06修正 : 他の決済手段と比べてもそれほど変わらない様でした。しかし海外、特にヨーロッパ圏と比べると、日本の決済手数料は10倍高いようです)店舗にとっては導入障壁が低いので、今回のような政府主導の事業も展開されるタイミングで広まる結果になりました。
しかし「店舗にとっては導入しやすい」は、「消費者にとってうれしい」とは一致しません。
NFCを使った決済方法は交通系ICカードやコンビニですでに普及しているように、支払いが簡単で時間もかからない利点があります。しかし今回のタイミングでは普及拡大したように見えません。その理由は恐らく以下のとおり。
- 決済のためにはNFCのリーダライタが必要で、店舗にとってもPOSの更新が必須。でも「なんとかペイ」に対応するためだけにPOS更新している店舗も多いので、大した問題ではないかも。
- どうやら決済サービスの利用料が安くないらしい。恐らくこれが普及疎外の最大の理由と思われます。
「なんとかペイ」はその反省もあって安めに設定されたようです。(2020/08/06修正 :上記参照)
日本で発売されているスマホ・携帯電話は当たり前の様にNFC対応しているので、消費者側の導入障壁はアプリのインストールくらいでしょうか。チャージは店舗だけでなく、ネット接続環境とNFCのリーダライタ(パソリとかこんなのとか)さえ用意すれば、自宅でも出来てしまいます。NFCのリーダライタは高価なものではないですし、支払いの簡単さ・速さ・確実さから消費者としてはベストな少額向けのキャッシュレス決済手段になります。
NFC自身は特に新しい技術ではない(ガラケーにも載っていた)のですが、コンビニ以外でも普通の個人商店やスーパーマーケット・ドラッグストアでも普及を望みたいです。コカ・コーラにはNFC決済できる自販機があるのに、リアル店舗の方がそれに負けているって、日本はなんてIT後進国なんでしょう。
SUICAはうまいこと展開してますよね。電車乗る時だけじゃなくて、SUICA決済できる店舗もそこそこあるようですし。アプリを入れるだけでモバイルSUICAとしてスマホで使えるので理想的です。しかし私の住んでいる地域はICOCAのほう。いまだにモバイル非対応の田舎仕様です。
クレジットカード決済とデビットカード決済は、消費者としてはこの2つの使い勝手はどちらも似たようなものです。デメリットは...
- カードを読むだけでなく、紙への署名 or 暗証番号の入力が必要なので、手間に感じる。そのため検討から購入まで時間をかける高額商品にしか使わない。
- カードが非接触ではなく金属製の端子付きのものがほとんどなので、使用しているうちにすり減って読めなくなることがある(実際にあった)ので、日常使いはしたくない。
あれ、これだけ。でもやはり心理的にも日常の少額決済には使いたくないですね。
その他に、ICカードにプリチャージしておく店舗独自の決済手段を導入しているケースがあります。私が良く利用する近くの中規模スーパーマーケットもそうです。全国的にはそこそこ、このような「独自」の決済手段を導入している店舗も多いのではないでしょうか。
しかしこれは消費者から見れば最悪の決済手段です。そのデメリットは以下のとおり。数は少ないのですが、どれも致命的な欠陥です。
- その店舗でしか使えない。これが最大の欠点。
ICカードにはお金があるはずなのに、他の店舗ではただの板切れと化します。あのお店のカードには結構入っているのに、今いるお店のカードはほとんど空っぽでチャージしようにも現金もろくに持ってなくて詰む、という状況が起きます。この使い勝手は「ポイント」とおなじ。つまり実際には「チャージ=現金でポイントを購入」です。また複数の店舗ごとにカードにチャージしていたら、合計は結構な金額になるはず。財布やカードケースに数枚入れて、まとめて紛失したら破産しそうです。 - 当然チャージも、その店舗でしかできない。
日常使いするので1か月とかの期間でみればそこそこの金額を使っているはずです。それにふさわしいだけチャージすると、紛失した時の損害も大きくなるので、大きな額をチャージしておきたくはありません。しかし少額のチャージでは日常使いなのですぐにチャージが必要になり、結果として「カードだけで済まずに財布にもそれなりに金額を入れて持っていく」ことになります。キャッシュレス決済の意味が半減します。 - モバイル非対応。
従来から行ってきた店舗独自のポイント制度をキャッシュレス決済導入後も続けるために、何から何まで独自で導入という結果になっているようです。
しかし消費者としては使い勝手が最悪です。それにさえ気づいていない人が多いので、問題として意識されていないものと思われます。
キャッシュレス決済の手段として使われる電子マネーは上記の様にその運用の仕方にいろいろいと問題があり、「使えない」手段になり下がっています(SUICAは別かな)。これでは「現金最強!!!!!」の状況に変化が起きるはずはありません。消費者としてキャッシュレス決済を導入するならいくつかの手段を使い分け、さらに非対応の店舗や自販機のために財布も持ち歩き、結果として持ち歩くカードが増えるだけという、かえって不便な状態です。還元されるポイント(それももう終わりますが)の魅力が、持ち物が増える不便さを下回ると感じるなら、導入しないという判断になります。
「これさえあれば大体の決済は済ませられる」くらいに様々な場所で、しかも簡単に使える「電子ウォレット」でないと、使い物にはならないと思います。現状それに一番近いのは間違いなくSUICAと思われます。
「キャッシュレス・消費者還元事業」の話を初めて聞いたときは、いまひとつ使える場面が少なくて手を出さないでいた電子マネーにデビューしてみるいいタイミングだと思ったのですが、始まってみてがっかりしました。「使えないサービスしかないので受け入れられない」ことの意思表示として、最近始まったキャッシュレス決済の利用をボイコットしています。
キャッシュレス決済に関して、登場人物各々が勝手にやるものだから、中途半端な「使えない電子マネー」が乱立してしまっています。これは政府の主導が中途半端で、単に「キャッシュレス決済(=電子マネー)
を普及させよう」くらいのしょぼい理想しか描けなかったことが原因の1つ、それぞれの事業者も理想の社会像を想像することなく(しなかったのではなく出来なかった?)自分の利益だけ追求したことも原因の1つと思います。
このさんざんなキャッシュレス決済の状況を改善する方法として、以下が必要と思います。
- 決済サービスの利用料の低減による、さらなる普及の拡大。
- 各サービスが提携しあって相互利用を可能に。何か1つ2つ持ってるだけで、あっちでもこっちでも使える状況を作り出せます。特に中小規模店舗が独自にやっているサービスを吸収してもらいたい。地域で共通に使える様にしているケースもあるようですが、それも良い手段だと思います。
- バーコード含む画像認識/暗証番号入力/署名などのような面倒でスピーディーでもない手段を用いるのは当然のごとく却下。
- ユーザエージェントとの通信において物理的な接触を伴う端子は耐久性・信頼性の面で問題あるので却下。非接触の手段が必須。
技術があってもその運用が幼稚で最終的には中途半端なものになってしまうのは、昔からの日本人の弱点です。なんでこんなに「サービス」の構築が下手なんでしょう。欲しいのは「使えない電子マネー」ではなく、「普通に使える電子ウォレット」です。
2020/05.
2020/05/07
暑いにゃあ。この前まで寒くてやっとコートとか冬服をクリーリングに出したのに、もう暑い。夏だにゃ。
あれ、春ってあったかにゃ? 日本の季節の移り変わりって、冬→夏→冬 の繰り返しであってるにゃ?。日本にはすごしやすい季節って、ほんとに短いにゃあ。いっそ日本を脱出して...
なんか世界中で変なの蔓延してるにゃ? 新型ゴロニャーウィルス? 感染すると猫化するのかにゃー?
はっ、もうGWも終了。外出自粛で史上最もつまらんかった連休も、終わり。現実に引き戻されました。
2020/04.
2020/04/05
巷では新型コロナウィルスのせいで、てんやわんやですね。さっさと非常事態宣言して、場所によっては封鎖したほうが収束早かったと思います。しかし封鎖すると日常生活にも支障が出ますし、経済界はダメージを受けるので、政治家たちも及び腰になってます。最後の手段の発動は「ぎりぎりまで待つ」なんて言ってると、手遅れになるようにしか思えません。既にダメージを受けているのは外食産業や観光業だと思いますが、それらの業界にとっての書き入れ時であるGWまであと少し。GWも今のままだと、より深刻なことになるのは明白。
今の職場も在宅勤務に備えて、今さらながら調査・検討をしているようです。今でも検討中って、対応遅い... どうも「感染者を出さないため」ではなく、「感染者が発生してオフィスが使えなくなっても、仕事を止めない」という考えくらいしかないようです。それが大事なのはわかりますが、感染しようが死ぬまで働けってか。自分を含めて電車など公共交通機関で通勤している人ばかりなので、いつ感染しても不思議ではないのですが。
私も外出を控えているので、このサイトの更新が捗っています。天気もいいうえに桜も満開、あっ、ちょっと散り始めたかな。
2020/02.
2020/02/11
「Cloud Pub/Sub Notifications for Cloud Storageの使い方」に記載漏れを見つけたので、慌てて追記しました。「バケットにオブジェクト変更の登録.」の「メッセージ発行権限の設定.」を、まるっと追加しています。
GCPに大阪リージョンが出来ているので使ってみようと、新しくプロジェクトを作ってGAEアプリを作成してみました。いつものようにEclipseでプロジェクトを作ってビルドしてデプロイして、ブラウザでアクセス。しかし、期待どおりに動作しません。スタティックにリソースとして持っているHTMLを返すだけのページは問題ありません。しかしGAEのサーブレットが動作するケースでは、NoClassDefFoundErrorが発生。サーブレット関連のクラスではなく、AppIdentityServiceFactoryとか、BlobstoreServiceFactoryとかで発生しました。ソースはそれまで東京リージョンで動いていたものをそのまま新しいプロジェクトに持ってきただけなので、問題ないはず。一番に疑ったのはビルド構成ですが、これも問題なさそう。別プロジェクト・別ソースで試しても結果は同じでした。意味不明です。
動いてくれないことには進まないので、あれこれ探ってみました。動かないのは、ここ最近新しく作ったプロジェクトだけで、大阪リージョンの問題ではなさそうでした。しかしデプロイしたアプリのサイズは、以前とほとんど変わらず、必要なクラスがデプロイされていないとは思えません。開発環境の問題と推測し、Cloud
Tools for Eclipseの更新とか、Eclipse(Pleiades)の再インストールから新しくプロジェクトを作り直すところまで試したのですが、何も改善しません。
しかーし、ある日突然、気付きました。Eclipseじゃない方のCloud SDKかもと。
で、DOS窓から
> gcloud components update
で更新開始。見事に解決しました。
/(^o^)\ナンテコッタイ。迷子になっていた私の3週間を返してくれ。しかしなぜこれでNoClassDefFoundErrorなのかは謎です。
2020/01.
2020/01/04
あけましておめでとうございます。令和初の更新は、GCPのJSON API/XML APIアクセスに必要になるアクセストークンの取得についてです。すでにクライアントサイドの記事は公開済みでしたが、サーバサイドのケースを追記しました。
アプリケーションランチャーにはずっとMagicFormationを使ってきました。使いやすいし、カッコいいし、サイコーのアプリでした。しかしWindows
xpあたりで開発が進めたのち、ずっと開発が止まったままであるため、Windows7やWindows10では問題が発生しました。Windows7では64bitだと起動しません。Windows10では64ビットだと、普通に起動しても動作しないし不正終了します。管理者モードなら60%くらいの確率で動作するので使っていましたが、テキストエディタなどを起動すると、ドラッグアンドドロップできない問題がありました。
が、先日その原因にやっとたどり着きました。
管理者モードで起動したアプリから起動されたアプリは、管理者モードを引き継ぐそうです。そして管理者モードでないアプリとはドラッグアンドドロップを含めた一部の動作が、Windowsによって制限されるとのこと。その一方で、エクスプローラは常に管理者モードではないそうです。そのため、管理者モード
←→ 非管理者モード間の動作となり、制限されてしまうと。つまり現状のMagicFormationはアプリケーションランチャーとしては消費期限切れです。
これを解決するベストな案は、MagicFormationのWindows10対応であることは明白です。しかしMagicFormationを配布していたサイト「東京Downstair」は閉鎖されて久しいorz
泣きながらMagicFormationをあきらめ、CLaunchに乗り換えました。設定すれば、なんとかMagicFormationライクに使えなくはないです。しかしMagicFormationのようなクールさがない。スキンの変更とかしてみたものの、普通にウィンドウが出てくるだけであることには変わりないので、使っていてワクワク感がありません。しかもCLaunchを起動するたびにランチャーウィンドウの大きさを忘れているのも大きな問題です。
なんか使って楽しいアプリケーションランチャーないかなぁ。
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