top pageへ.

PCパーツ・周辺機器レビュー.

History.

過去のPCパーツレビュー 2005.

 今までに使用したPCパーツレビュー、2005年版。

おしながき

ST3120827AS.

(Serial-ATAUハードディスク、Seagete社製)
 PC自作記にも書いたST380023ASと同じSeagate社製のハードディスク、ベアドライブです。起動ディスクとして使っていたST380023ASは突然Windowsが起動しなくなり、再インストールも不可能な状態になったため、店にあった在庫の中から手ごろな値段(\9,000弱)で手頃な容量のものを購入しました。
 Seagate社の最新モデルは160GプラッタのBarracuda7200.9が発表されていますが、店頭では見かけませんでした。今回購入したのは2世代前の80Gプラッタのモデルで、2004年11月くらいから出回っているようです。もう1世代前のST3120026ASとは何が違うのかわかりませんでした。
 主な特徴は、


 これもHDBENCHでアクセス速度を調べてみると、ST380023AS同様FILE COPYが良すぎる。ST380023ASと技術的には同じ世代のはずなのにST380023ASより30%くらい速いという結果がでているのもちょっと気になります。Windowsを再インストールしたことが影響しているかもしれません。

機種READWRITE FILE COPY物理フォーマット時間
ST3120827AS43.61745.376 40.76042分
HDT722525DLA38057.95148.165 25.088忘れた
ST380023AS34.29234.489 35.92935分

(単位はMB/sec)

 物理フォーマット(Serial-ATA I/FのBIOSから実行)は42分くらい。ST380023ASと比べると容量アップ分より少し速いです。
 発熱は若干ST380023ASより少ないようです。動作音も静か。
 性能も容量もソコソコでいいというのなら使えます。


HDT722525DLA380.

(Serial-ATAUハードディスク、日立グローバルストレージテクノロジ社製)
 250GBのハードディスク。ベアドライブです。2005/05に下記GV-MVP/GXと共に購入。PC自作記にも書いたように、ハードディスクはSerial-ATAで統一してます。
 日立がIBMのハードディクス部門を購入する前からIBMに存在したDeskStarシリーズの、最新ハードディスク。IBMの頃から信頼性が高い(故障しにくい)と評判です。
 主な特徴は、


 1つ前のモデルHDS722525VLSA80も並売中で、1.5Gbps、NCQ非対応などの多少の差があるぶん、\1,000くらい安かったりします。HGSTのサイトで調べると、この旧モデルは80Gプラッタ×3でした。記録密度が高い分、新型の方がシリアルアクセス速度が速いだろうと思って、新型を購入しました。

 HDBENCHでアクセス速度を調べると、以下のとおり。ただし、私の使っているマザーボードAX4R plusは、Serial-ATAUにもNCQにも対応していませんのであしからず。比較のためにSeagate製80GB HDD(S-ATA) ST380023ASのデータと並記。ST380023ASのFILE COPYが良すぎるのが気になる。キャッシュが切れていないのかもしれません。

機種 READWRITEFILE COPY
HDT722525DLA380 57.95148.16525.088
ST380023AS 34.29234.48935.929

(単位はMB/sec)

 発熱などはあまりない方だと思います。音もわりと静か。どちらもST380023ASと同じくらいです。
 Serial-ATAのハードディスクですが、電源コネクタはSerial-ATA用の15ピンと、普通の4ピンのものと両方が用意されています。どちらか片方のみをつなげば動作するので電源変換ケーブルなどが必要ないのは、Serial-ATA対応の電源が一般的とは言い難い現在の状況ではありがたいことです。
 わりとおすすめ。


GV-MVP/GX.

(ビデオキャプチャカード、I・O Data社製)
 MPEG2エンコーダチップにXCodeUを使用した高画質が売りのハードウェアエンコキャプチャカード。I・O Data社のシングルチューナのトップエンドモデルなので、タイムベースコレクタを含めて高画質化回路は満載です。
 MTVX2004と比べると、5Mbps以下のビットレートでは、確かにブロックノイズが少なく明らかにきれいです。6Mbps以上になると差はわかりにくくなりますが。D1 fullでも1Mbpsまでビットレートを落とすことも出来ます。
 オーディオのビットレートが192〜384kbpsの範囲で5段階と幅広く選べたり、副音声も記録できたりという特徴も。
 録画時のCPU占有率は、私のマシンでは25〜30%程度。カード上でMPEG2エンコードしたデータをCPUに送り、ソフトでデコードして表示しているようです。ダイレクトプレビューをONにすれば15〜20%くらいにはなりますが、それでもCPU占有率は高めです。予約録画でタスクトレイに入っているときのCPU占有率は5%程度です。また、映像と音声が実際より1秒程度遅れて出力されたり、ダイレクトプレビューON時に音声だけ遅れたりということがあります。
 使用しているいないにかかわらず、通電しているだけでXCodeUとチューナがかなりの高温になります。夏場周囲温度が30℃を超えるところでは、XCodeUは60℃を超えることがあるので、注意が必要かも。私は直接風が当たるようにサイドエアインテークを無理矢理付けましたが、それでも55℃を超えたりします。

 付属ソフトは結構盛りだくさんなので、個別に。

名称機能、特徴評価
mAgicTV 録画コントロールソフト。 機能的には十分だが、VBRで最大ビットレートと平均ビットレートを同時に指定できない。起動や録画開始などのレスポンスが少し悪い。録画した番組ごとに勝手にフォルダを作るのも使いにくい。設定系の操作性が悪い。
mAgicPlayer 録画した番組の再生とカット編集。タイムシフト試聴もこれで。 録画中の番組でも再生可能。しかしmAgicTVで録画した番組しか再生できない。カット編集の操作性は最悪、マニュアル読んで覚えないと絶対解らない。
mAgicガイド EPGと、録画した番組の管理。 普通かな。カット編集後の番組を削除すると、編集前のMPEGファイルが残るという仕様は理解不能。
GVencoder トランスコードと再エンコード。 広告にある「トランスコード速度6倍」というのは、ソフトウェアによる再エンコードと比較しての速度のようです。インチキです。でも速いことは速い。ビットレートの設定がVBR最大のみで、平均を指定できないので画質やファイルサイズの制御が難しいです。MPEG/AVIならハードウェアによる再エンコードも出来ますが、遅くて使えません(ソフトでやるのと同じくらい時間がかかる)。
ULEAD社製 Video Toolbox モバイル機器での再生用に変換。 個人的に利用価値なし。
Cyberlink社製 PowerDirector Express 動画編集。 カット編集だけでなく、テロップいれたり効果入れたりと、機能的には十分だと思います。しかし使いにくい。画面を見て直感的に操作を理解できないところがある。また私はたいてい2つ以上のアプリを同時に動かしていて、画面の隅で裏で動いているアプリを監視しているので、無条件に最大化するソフトは使えません。クソです。
Cyberlink社製 PowerProducer DVD/CDオーサリング。 あまり使っていませんが、機能的には十分なようです。特に使いにくいとも感じませんでしたし。

 付属ソフトの方はあまり出来がよくないです。操作性が悪いし、バグも結構あります。定期的にアップデートされているので、今後よくなる可能性があるのは救いですが、操作性の悪さは根本的に新しいものにならない限りどうにもならないぐらいです。
 Cyberlink社製の付属ソフトもボロボロです。「価格.com」なんかでも酷評されてますね。こんな物のためにいくらかでも金払ってることが頭にきます。添付せずに、いくらかでも安くして欲しい。本家Cyberlink社からは新しいバージョンが出ていますが、体験版を使った限りでは評価が覆るほどの物ではありませんでした。

 総じて、ハードウェアは良くできているのに、ソフトウェアがそれについていってません。
 MTVX2004の画質がいまいちだったから買ったのに、使いにくいという新たな問題が... (;_;) またMTVX2004付属ソフトのFEATHERはDVDプレイヤソフトの機能も持っているのに、GV-MVP/GXの付属ソフトにはありません。
 今はカノープスのHTVX-SHに興味があるけどちょっと高いし、価格.comの評価はよくないのが気になる。


MTVX2004.

(ビデオキャプチャカード、カノープス社製)
 MPEG2エンコーダチップにPhilips社製SAA6752HSを使用したハードウェアエンコキャプチャカード。2004年初頭の発売当時は、他のハードウェアエンコキャプチャカードが\30,000以上してたのに、これは\20,000程度と安かったのが特徴。現在でも安いハードウェアエンコキャプチャカードはほとんどこのチップを使っていますね。
 値段の割りには、3次元Y/C分離などの高画質化回路もひと通り搭載。タイムベースコレクタがないのが残念。チューナは音声多重対応ですが、副音声の記録は出来ないようです。カノープスのこれ以前のハードウェアエンコキャプチャカードはエンコードチップに松下製のDSPを使っていて、再エンコードもエンコードチップを使えたのですが、このカードでは出来なくなっています。
 画質については、6Mbps以上ならノイズも目立たないのですが、D1 fullで4Mbpsだと動きのある場面でブロックノイズが目立つようになります。安いから我慢しようかという感じですが。
 録画時でもCPU占有率が低く、私のマシンでは3%程度でした。

 付属ソフトは同社製の2点のみ。

 機能的には最低限必要なものは揃っています。FEATHER2004はHDDレコーダみたいな操作性です。どちらも非常に使い易く、マニュアルなしで適当にいじっててもどうにか使えます。この辺は長年ビデオキャプチャカードを手がけてきた経験の差かな。
 5Mbps以下のビットレートにしたい場合、I frame onlyで記録後にMPEGClaft LEで再エンコードした方が画質がいいように思います。

 画質をあまり気にしなしなら、安ければ買いかも。少なくとも購入当時は他の製品より安かったのですが、今は\20,000以下の物も多くなりましたね。
 2005年に入ってニューモデルのMTVX2005が出たために、現在では生産中止となっています。エンコードチップと付属ソフトが変更になったようです。


▲page top.
Copyright 2005-2022, yosshie.