今までに使用したPC周辺機器レビュー、2005年版。
おしながき
M-DWUR.
(ダブルホイールマウス、エレコム社製)
メインマシン同時に購入したArvel社製マジックボールマウスMFB04の左ボタンの反応が鈍くなったので、分解して手元にあったタクトスイッチ(おそらくミツミ製SOA-123HS)に取り替えてみました(苦労した)。が、ボタンがかなり重くなってしまい、腱鞘炎になりそうです。マウスに使ってあるタクトスイッチは、パーツとして普通に売られているものより、もっと軽い荷重で動作するようになっているようです。
そこで、一時的にサブマシン用に購入していたマウスで代用してみました。ドライバもエレコム社のサイトから最新版をダウンロードして使用。
このマウスの特徴は横スクロール用のサブホイールを備えていること。それ以外は普通の光学マウスです。
サブホイールは右手で持つとちょうど親指の腹にあたるので回しやすくなっています。カタログスペックどおり、ExcelやIEではドライバを組み込まなくても横スクロールできます。ただし、この横スクロールはカーソルキーによるキャレット左右移動と同じでしかないようです。そのためキー入力を受け取らない画面コンポーネント(DatePlusの画像表示エリアとか)では横スクロールできません。これは専用ドライバを組み込んでも同じ。マイクロソフトなどのチルトホイールはどういう動作をするのか知らないのですが、Arvel社製マジックボールマウスと専用ドライバの組み合わせでは、大抵の画面コンポーネントで横スクロールできたので、不便に感じます。ホイールでキャレット横移動ができても便利とは言えないし。
またドライバの出来が悪く、縦スクロール用のホイールに関してはスクロール量とかカスタマイズできるのですが、サブホイールに関してはカスタマイズ項目はいっさいなし。ドライバは他のマウスと共通なのですが、マウス個々の機能のカスタマイズに関しては+-ボタンくらいしか対応していません。このマウスは+-ボタンを備えないので、ブラウザの戻る/進む機能をマウスから簡易な操作で行う手段はありません。サブホイールの押し回しなどに割り当てることができればいいのですが。ドライバに関してはいい加減な作りとしか言い様がなく、がっかりです。IO-DATAといいCyberlinkといい、まともなソフトを作れるメーカーは無いのか。
マウス本体では、エレコムのマウスは特別に小型のものを除いてどれも縦方向の長さが10cmなので、女性など手が小さめの人やモバイル用途にちょっと小さめのものを求める場合にはいいと思います。私もサブマシンのノート用に大きくはないものということで、この商品を選んだので。しかし成人男性となると手のひらをマウス本体に接触させてホールドするには少し小さく、指先でホールドするようになるので、長時間の使用では腱鞘炎が心配。マイクロソフト、ロジクール、Arvelの製品は大きめ(MFB04は縦12cm)なので手のひらでホールドできる大きさです。
ケーブルが少し細めなのはモバイル向きかも。
PIXUS iP7100.
(カラーインクジェットプリンタ、キャノン社製)
それまで使っていたBJ-S600(これもキャノン製)では物足りなくなってきたので、2004/12に購入。この時の新機種選びのポイントは、
- 6色インク : 4色じゃ中間色がいまひとつ、これ以上多いと不経済。
- 4辺縁なしプリント対応 : やっぱ見た目にきれい。
- CD-Rダイレクトプリント : CD/DVDもよく焼く。
- そこそこ速い印字速度 : それまで使っていたBJ-S600は当時としては爆速、あまり遅くなるのもいや。
- 全色独立インクタンク : 長く使うなら一体よりも経済的、エプソンも独立に変えたくらいだしね。
キャノンのラインアップじゃiP7100しかないですね。
プリンタというと、キャノンとエプソンをよく比べられますが、四角いスタイルが気に入ってエプソンはOut of 眼中(死語!)。ちなみにBJ-S600の時は印字速度がダントツだったので決めました。
上記以外に、気に入っている点がいくつかあります。
- 四角い! : プリンタというと変な形してたこれまでとは違う。でも色がちょっと。
- 結構速い : BJ-S600より速い。
- 2way給紙 : ページプリンタ並みにペーパーカセットまである。
- 両面印刷対応。
- 静かで振動が少ない : BJ-S600は騒音・振動とも結構なものだったけど、圧倒的に振動が小さくなりました。
- インク残量の管理が正確 : かすれる直前で印刷を停止するようです。ぎりぎりまで粘ってたらかすれてたBJ-S600より進歩。
給紙・排紙トレイを畳むと四角くなるスタイルは印象的でカッコイイだけでなく、掃除が簡単という利点があります。給紙・排紙トレイはどちらも簡単に畳んだり出したり出来ます。ちなみに畳んだときの最大外寸はBJ-S600より数mm大きい程度です。形が変わっても大きさまで変わったわけじゃないのです。
両面印刷は、表を印字して出て来かけた紙が、勝手にもう一度吸い込まれていって、裏面を印字して出てきます。この印刷の様子は見ていて面白い。でも裏面に移るときに、印刷の開始までに少々タイムラグがあります。印字データを送っているのか、表のインクが乾くのを待っているのか不明ですが。また、普通紙のように薄い紙の場合は、若干薄めに印刷されます。インクジェットプリンタで使われる染料系インクは、紙に染み込んで裏写りするので、仕方のないことですが。レーザープリンタの両面印刷と同じ仕上がりを期待してはいけません。
カラープリンタは色毎にインクの消費量が違い、一般的な写真では黄色の消費が速いことは良く知られています。そのために全色独立インクタンクの方が経済的という指摘は、4色のBJ-S600の時は確かにそうでした。しかし、6色になるとその差が小さくなるようです。
BJ-S600とほぼ同じ値段なのに、4年でよく進歩したもんです。
非常に満足しています。
(2005/11/11追記)
先日購入したインクタンクにある変化を見つけました。シアン、フォトシアン、ブラックの3つのインクタンクを買ったのですが、それぞれの型番はBCI-7eC、BCI-7PO、BCI-7BKと、シアンだけ型番の途中に「e」が付いていました。何か変わったのかなと思って開けてみると...
右の写真で左側が新たに購入したBCI-7eC、右側が使い終わったBCI-7C。インクタンクを立てて置いて上から撮影しているので、インクタンクの正面が見えています。BCI-7eCの手前下側に、4つの金メッキされた接点を持つ小さな基盤が見えます。この写真じゃわかりにくいですが、その基盤からインクタンク前面に沿って上部まで伸びる透明な出っ張りがあり、その上に中央に四角い穴の開いたグレーの不透明なカバーが付いています。
2005年のニューモデルにはインク切れやインクタンクの装着ミスをLEDの点滅で知らせる機能が追加されましたが、そのからくりですね。でも電気仕掛けにする必要があったのかどうか疑問です。インクタンクも対応した新型でないとだめなようです。この型番に「e」の付く新型のインクタンクは、去年のモデルでも使えます。
BJ-S600の時も発売から1〜2年して同じような型番の変化があったのですが、その時はこのようなインクタンクそのものの変化はなかったような気がします。
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