今までに使用したPCパーツレビュー、2006年版。
おしながき
P4S800-MX SE.
(SiS 661FXマザーボード、ASUS社製)
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SILENT KING-4 (450W).
(450W静音電源ユニット、EVERGREEN社製)
メインマシンで使っていたマザーボードAX4R plusの故障で、電源ユニットをちゃんとしたものに交換しようと思って購入しました。最近売れ筋の電源ユニットです。
発売は2005/09のようです。このシリーズは容量の割りには安価(\6,980)ですが、コンデンサは日本製のものを使っていたり、効率が高いのが特徴。ATX 2.01対応なので2006/03時点では容量不足を除けばだいたいの環境に対応できるはずです。EPS12V(8pin)が必要な場合は変換ケーブルで対処できるかもしれません。CrossFire/SLIを使いたい場合はPCI Express用6pinコネクタが1つしかないですし、もっと容量の大きいものの方がいいかも。カタログスペックはEVERGREEN社のサイトを参考にしてください。
塗装がミラーコートだったりするのも特徴かも。写真より実物の方がきれいですが、傷が気になるし、裏方の電源ユニットにきれいな外見は意味があるのか疑問に感じる。ここはコストダウンしてもいいところでは?
最近はやりの12V2系統を分離したり結合したりの設定や、脱着できる電源ケーブルはありません。ケーブルの脱着についてはコネクタがあるだけでもノイズの源になるので使いやすさとのトレードオフですが。メイン電源コネクタは20pinと4pinに分離できるタイプ(写真)。変換コネクタで24→20pin変換するタイプよりもコネクタが1つ少なくなるぶん、20pinで使う場合にはノイズに強そう。
注意すべき点としては、-5Vが供給されないこと。ATX12V 1.2以降で-5Vが削除されたのを反映してコストダウンしています。ISAバスがあるような古いマザーボードには使えない可能性ありです。その他にも、こっそり-5Vを使っているマザーボードもあるようです。AX4R plusでは動作には支障ないようですが、ACPILED_Bにつないだ青色発光ダイオードがつかなくなりました(青以外を使えば済むことですが)。SILENT KING-4以外にも-5Vを撤廃した電源ユニットはあることからも、今後は-5Vのないものが増えるかも。
ATX12V Power Supply Design GuideによるとAUX(6pin)も削除されているはずなのですが、こちらは残されています。削除された時期が-5Vより遅いから(-5VはVersion1.2、AUXはVersion2.0)でしょうか。現状使い道はほとんどないという点では-5Vと変らないと思うのですが、コストダウンするんならこれも削ったらと思ってしまう。組み替えの時ケースの中で邪魔だし。
欠点としては、箱にはSUPER SILENTと書かれている割りには、SUPERというほど静かでないこと。今まで使っていたほとんど無音の300W電源(ケースに付属のMACRON製MPT-300)と比べてですが、300Wと450Wを比較するのはやはり酷かな。ファンは12cmで回転数は内部温度でコントロールしているようですが、最低の状態での比較です。
スペック上は最低の状態で26dBですが、少し音が聞こえるというくらいです。さいわい音が低いこともあり耳障りなことはないです。最新の電源では450〜500Wクラスでも20dBくらいのものもありますが、それらに比べれば安いぶん静音性についてはいまひとつかもしれませんが、そのぶん安いので許せる範囲。
私のPCは現状では300W電源でも安定しているので、この電源ユニットに代えたことによる効果は実感できませんでした。
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