今までに使用したPC周辺機器レビュー、2022年版。
おしながき
EV-27812022/07/30
(LCDモニタ、EIZO製)
2022/7/8に発売になったばかりの、27インチ、WQHD(2560×1440ピクセル)のIPS液晶モニタです。19年使ったサブモニタのL565Aが画面が曇ったようになってきたので、入れ替えで購入しました。今までメインモニタを張っていたEV-2436W-Zはサブモニタに繰り下げ、これがメインモニタの座に座ります。
狭額縁だけあって、24インチのEV-2436W-Zと比べてもモニタ部分は幅が50mmほど広いだけです。PCを置いている机の上に棚があってプリンタなどが居座っているので高さ方向で余裕がないのが私のPC環境ですが、高さはほぼ同じでしたので購入に踏み切りました。
購入したのはコンプモト楽天市場店、価格は税込み\77,779でした。届いてみると27インチだけあって、箱の大きさが455mm×745mm×280mmと大きいです。
27インチですがWQHDなのでドットピッチは108.79dpiと、94.34dpiのEV-2436W-Zより細かくなっています。DTPソフトなどは96dpiでほぼ画面に映したものと実物が同じ大きさに見えるように調整されているので、少し小さめに表示されると思って購入しました。計算上は7/8の大きさになります。しかしEV-2436W-Zと比べてみると、文字の大きさは体感的には3/4くらいに感じます。以外と差があるものですね。でもWindowsの画面設定で文字サイズを調整するほどではありません。
箱の中は以下のとおり。
- ディスプレイスタンド
- 電源ケーブル
- USB typeCケーブル (2m)
- 本体
- 取説など紙類
今まで購入してきたモデルと違って、電源ケーブルやUSBケーブルまで本体と同色でした。素晴らしい。USBケーブルは2mですが、これで接続して嬉しいのはノートPCでしょうから、2mは長すぎて持て余すのでは。余った長さがうっとおしいので、1mで十分と思います。
スタンドが3段で伸縮して高さ調整するようになっています。グラグラするんじゃないかと心配していましたが、強度が十分あってしっかりしています。また2段目と3段目は一緒に伸び縮みします。2段目内部にギアが仕込んであるようですね。またスタンド裏にはケーブルホルダーがあり、ケーブルを束ねておけます。ただしある程度高さのある設置をしないと、ケーブルがZ型に曲がることになってしまいます。
左側の写真は、左から付属する電源ケーブルとUSB typeCケーブル、スタンド。斜め上から撮影なので高さがわかりにくいです。右側の写真はスタンドの裏側。高さもわかるように水平位置からの撮影です。
使ってみての感想は...
- やはりでかい。27インチと24インチが並ぶと壮観です。横に置いたEV-2436Zが遠い。「でかい広いは正義」 を実感できます。
- ちょっと暗い。カタログスペックは350cdなので暗くないはずですが、輝度設定80でも、今まで使っていた輝度設定50のEV-2436W-Zより少し暗く感じます。しかしこれはEV-2436W-Zが明るすぎる可能性もあり。
- sRGBにしても、表示の色合いが黄色っぽい。EV-2436Zが青っぽかったのと対照的です。
- 液晶パネルと額縁の間に微妙な隙間が出来ている個所があるのが気になる。
- 内臓スピーカーに関しては、音が鳴るだけ。動画とか見たいなら外付けスピーカーを用意しましょう。
USB typeC で接続したノートPCで、文字が若干ぼやけて表示されるアプリがありました。MSゴシックで表示しているEclipseとかサクラエディタとかなので、ちょっと困った現象です。しかしDisplay Portで接続したデスクトップでは同じアプリ、同じ設定でもそんなことは起きずくっきりと表示されますし、ノートPCでもメイリオに変えれば ぼやけません。ただエディタとしてはプロポーショナルフォントは使い物にならないので、ちょっと困った現象です。ただしこれはノートPCが原因の問題と思われます。
以外だったのは、人感センサーで操作者不在の場合に消灯するEcoView Senseの機能がなくなっていたことです。
それでも安定のEIZOクオリティ、満足です。
2 in 4 Out USB Sharing Switch Box2022/07/30
(USB切替器、メーカー不明)
リモートワークをするようになって、普段使うPCが自前のデスクトップと仕事用の借り物ノートPCの2台になりました。机の上の配置の都合でノートは正面ではなく左側に置くしかありません。またノートPCのキーボードはフルキーボードに比べると使いにくいし、マウスもノートPC用には少し小型のものを使っているので、やはり使いにくく感じます。1週間の中で使っている時間はどちらもそれなりに長いので、キーボードとマウスを2台のPCでシェアして使用できる切替器を購入してみました。
こういう一般的ではない商品は近くの実店舗で売っている可能性は低いので、初めから楽天で検索してみると、予想どおり中国製の怪しいものばかり。当然この商品も中国製です。例外はサンワサプライの製品くらいでしょうか。購入したのは楽天のSHOP KURANOで、価格は税込み\2,280でした。USB2.0対応ですが、キーボードとマウスくらいしかつなぐ予定がないので問題ありません。USB3.0/3.1には対応していません。
届いた商品はこんな感じ。簡素なつくりですが、パッケージは中国製にしては作りが良いと思います。中国製らしく、どこを探してもメーカー名も商品の型番も記載が見つかりません。
中身はこれだけ。
- 本体 (左端)
- 電源ケーブル (USB typeA - micro USB、長さ1.5m) (左から2番目)
- USBケーブル (USB typeA - USB typeA、長さ1.5m) *2 (右側2つ)
- 説明書 (写真なし)
本体はデザインはいいのですが、プラスチックの本体材質が安っぽく感じます。本体手前に周辺機器機接続用typeAポートが4つ、本体奥側に2台のPCとの接続用のtypeAポートが2つと電源用のmirco
USBポートが付いています。、4ポートのUSBハブとしても使えます。電源はつながなくてもバスパワーで動作しますので、マウスやキーボードなどの消費電流の少ない機器なら問題ありません。USBカメラやHDDなどの消費電流が大きめの機器をつなぎたいなら、スマホ向けのUSB充電器などをつないで対処できるはずです。私は未確認ですが。
USBポートはすべて1つの面にまとめてあった方がケーブルを接続したときの専有面積が少なくて望ましいのですが、この手の製品はどれも複数の面にポートを振り分けてあります。その方が製品が小型化/低価格化できるのはわかりますが、設置面積が少なくて絡まっているケーブルを見なくていいなら、個人的には\2,000くらい上乗せしてもいいと思います。裏には四隅に滑り止めのゴムが付いていますが、ケーブルをつなぐとケーブルに振り回されるので役に立ちません。
操作系は本体上面のPC1/PC2を切り替えるボタン1つのみ。このボタンは押すと「ペカッ」と安っぽい音がするくらいの堅さがあります。中身は間違いなくただのメンブレンスイッチと思われます。
このスイッチの横にはどちらのPCと接続しているのかを示すLEDが2つ。どちらも青色ですが、輝度が低いうえに本体正面より少し奥まった位置にあるので、正面から見ないとどちらが点灯しているか見えにくいです。面一になるように修正し、色によって接続されている方を示してくれた方が、分かりやすいと思います。
付属のケーブルは3本ともよくある安っぽいものです。コネクタに指してもちょっとぐらつきますが、接触不良までは行かないようです。本体のPC接続側がtypeBではないので、付属以外のケーブルを使用したい場合は注意が必要です。SHOP KURANOの商品説明には電源ケーブルは載っていませんが、これも安っぽいのが付いてきます。
総じて、予想どおり、お値段どおりの商品だと思います。壊れずに動いてくれればそれでいいかな。
CMS-V61BK2022/02/13
(USBカメラ、サンワサプライ製)
ビデオ会議での利用を見込んで昨年秋に買っていたのですが、このサイトの更新が滞っていたので、記事にするのが今頃になってしまいました。USBカメラを発売しているメーカーはいくつかありますが、その中でも割と珍しく各メーカー1〜2モデルくらいしか出していないステレオマイク装備のモデルです。USBカメラは安物を探せば\3,000円台からでもありますが、この製品の価格はモノラルマイクの同等性能品と比べて数百円くらい高くなる程度です。購入したのはイーサプライ楽天市場店で、当時\7,000弱でした。今はもう少し値下がりして\6,500くらいですね。
簡単にスペックだけ。
- 解像度 : 1920×1080 (FullHD、ビデオ/静止画とも)
- センサー : CMOS、1/2.9インチ
- フォーカス : 固定
- フレームレート : 30fps
- 画角 : 水平65°、対角75°
- インターフェイス : USB 2.0、コネクタはtype A
- 消費電力 : 200mA
画角の点から撮影対象は1〜2人が中心となると思われます。ビデオ会議など数人以上を対象にする場合は少し離して設置する必要があります。このあたりの見え方はメーカサイトが参考になります。USBケーブルが3mと長いので、数人以上でのビデオ会議も出来なくはないと思われます。
消費電力が200mAなのでバスパワーのUSBハブにつなぐと動かない可能性があります。
設置方法は以下に対応しています。サンワサプライの製品はほぼ三脚対応している様ですね。
- 机上に置く。
- ディスプレイ上に額縁を挟み込んで固定。
- 三脚に固定。下部に三脚様の1/4インチねじ穴があります。
カメラ本体部分と台部分は固定されておらず、可動します。可動範囲は上には少しだけ、下は90°、左右は360°グルグル回ります。ぐらつかない程度には堅いので、設置したらそのまま放置できます。
上に向けるとカメラ本体の下部が少しだけ下にはみ出ます。
実際に使ってみた感想ですが...
まず本製品の特徴であるステレオマイクは、ほぼ機能していません。音声のデータはちゃんと2チャンネル撮れているのですが、収録された音は左右ともほぼ同じです。わざとカメラの左と方とか右の方1m以上離れた場所で音を鳴らしてみて、それをヘッドセットで聞いていても、左右チャネルの差を感じることはなく、中央で鳴っているように聞こえます。何の工夫もなくマイクをカメラの左右に付けただけで、その効果は一切検証されてることなく、もちろん改善もされることなく製品化してしまった感じです。
CMOSセンサーの向かって右側に撮影中に点灯する青色LEDがあるのですが、これがやたらと暗くてほとんど見えません。正面からのぞき込んでやっと点いているのがなんとか判別できるくらいです。これもただ付けただけで、その効果を一切検証することなく製品化した感じです。
それ以外は普通のUBSカメラとしてなんの問題もなく、普通にビデオ会議が出来ました。
どうしてもステレオマイクのモデルが欲しいなら、他メーカーの製品を選ぶべきです。ステレオマイクで無くてもいいのなら、もはやこの製品を選ぶ意味がありません。
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