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	リールの糸巻き
	
	《下巻き下糸の計算や自分で出来るリールの糸巻き方法の紹介》
 釣具屋でリールやラインを購入すると下巻きから糸巻きもしてもらえますが、自分でも出来るようになっておきたい。タックルの見直しでラインを巻き替えたり、ネットで買ったラインを巻いたりと活用の幅が広がります。
 下巻きは、購入したラインがリールの糸巻量ぴったりなら必要ありませんが、そうでない場合は下糸を巻いてかさ上げをします。かさ上げをしなければ、ス
プールエッジと抵抗が増しますから、飛距離のロスになりもったいないですね。
 『このリールに○号の糸を巻いて○○用に・・・』とか『新しい糸で今度こそ・・・』と、釣りに思いを馳せ作業するのも、案外楽しいものです。(^^)
	
リールの糸巻きのメニュー
	 
リールの下巻き・下糸量の計算 
リールの糸巻き方法
	 
適正な糸巻き状態 
糸巻きのワンポイント
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	 下糸用に数百mの安いナイロンラインを購入します。2〜3号くらいでいいでしょう。
	 
ナイロンライン 600m 2.5号
	(楽天市場)下巻にも使いやすい安価なナイロンライン
 次に下糸の量を計算してみましょう。簡単な割合計算で出来ます。
	
	
リールの糸巻き 下糸の計算例
例)ナスキーC3000にPE1.0号を150m巻くため、ナイロンライン2.0号で下巻きをする。
	

 製品の糸巻量を把握
 ナスキーC3000 PE1.0号:400m ナイロン2.5号:180m
	

 下巻き量(ナイロンライン)の計算
 PE1.0号400mに150m巻きたいのですから、150/400=0.375
 37.5%の糸巻量を確保し、62.5%をナイロンラインで巻くので、180×0.625=112.5
 と言うことから、ナイロンライン2.5号を112.5m巻けばよい事がわかります。
	

 ナイロンラインの号数の換算
 2.5号の数値は求めましたが、手持ちがナイロンの2号の長さに換算します。
 2.5(号)×112.5(m)=281.25(号・m)
 281.25(号・m)/2.0(号)=140.625(m)
 言葉にすると、号数と距離を掛けた数字を、巻く下糸の号数で割戻し求めます。
	 これから、ナイロンライン2.0号を140.625m巻けばよいことが求まりました!!
	

 ハンドル回転数の計算
 ナスキーC3000の最大巻上げ長は73cmですから、140.625/0.73=192.637で、
 約193回転させればよい計算です。
(巻上量は最大値のため、実際の下巻きの回転数は増えてきますので目安という事で)
 エクセルなどで計算式を組めばあっという間に計算できます。
	
※注意 PEラインの太さは同じ号数でもメーカーにより違います。
(現在は大体が太い傾向にあるように思えます)
	
	
	
	一人でできる、リールの糸巻き方法
	
	糸を巻き取りを一人で行う方法を紹介します。
	

 ロッドにリールをセットします。(ロッドは伸ばす必要はありません)
	

 下糸用のラインをボビンから出して一番手元のガイドに通し、リールに結びます。
	 (結び方の例)
   
	
 ロッドを垂直に立て、ロッドのグリップを足ではさんで支えます。
	

 親指と人差し指でにラインボビンを挟むように持ち、小指でロッドを支えます。 
	
	
 リールを巻き、ラインを持った指の力加減でテンションを調整し巻き取ります。
	 ※スプールになじませる程度にテンションを掛けて巻き取ります。
  力が弱いと糸がフカフカの状態になりますから、トラブルの原因にもなります。
	

 すべて巻き取って完了です。
	
	
高速リサイクラーの紹介
 買ってきたラインをリールに巻くのは上の方法でもできますが、糸巻き用の道具を使えば、さらに便利に作業ができます。
 第一精工の高速リサイクラー2.0
はテンションをかけたリールへの巻取りや、高速でラインを空スプールに回収もできます。
 手ごろな値段ながら、ラインを入れ替える作業にとても便利な道具です。
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高速リサイクラー2.0
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	 糸を適正な状態で巻くことは非常に重要です。特に巻きすぎた場合はライントラブルが多くなり大変です。道糸を短くするのはもったいないので、面倒でも下
糸から調整します。ちょっと少ないかなーと思う程度が無難かもしれません。
下の写真は、ダイワのレブロス2500(ABSU)とシマノのナスキーC3000(AR-C)の糸巻き状態の写真です。矢印で示してあるところ、スプール
エッジの角度の変わるところまでが適正な糸巻きの状態です。
	ダイワABSUとシマノAR-Cについて
	
	 
並べてみると両者の糸巻き形状の違いがわかります。余談ですが両者のスプール形状の違いについて説明します。
 ダイワ ABSU
 アンチバックラッシュシステム、略して『ABS』です。大口径で巻き取り面を逆テーパーにすることで、スプール前方のラインが押し出されにくくなり、
バックラッシュを始めとしたライントラブルを防ぎます。
	 
また大口径化は糸グセの緩和や放出抵抗の低減にも効果があり、さらにスプールエッジの形状を見直しキャスト時の抵抗を軽減し、更なるロングキャストを実現
します。
 シマノ AR-C
 スプールはテーパーを設けず、スプールエッジにテーパーをつけた特殊な形状にすることで、ライン放出の抵抗が少なくなり、また「ライン整流効果」でキャ
スト時にライン放出がベストな状態に整えられ、飛距離を犠牲にせずにトラブルレスを達成しています。
 各社ともに飛距離とトラブルレスを追求して生まれた形状であり、エントリーモデルのリールにもこのスプールが採用されています。リールを買う目安として、スプール形状にも注目してみてください。
	
	
	
	
	目安ラインの活用
 糸巻量の目安として、下の写真のように底面にラインがきってある場合があります。下糸調整用のラインで、2等分もしくは3等分に入れてあるので、上で計算したものと併せ目安にしたら良いと思います。
	
	テーパー角の調整
 テーパー角とは糸を巻いたときに付く角度で、手元側が細くなる角度が逆テーパーとなりライントラブルに強く、太くなる角度が正テーパーとなり、ライン放
出時の抵抗が少なく飛距離が伸びます。
 糸を巻きかえるとき、ちょっとした事で糸巻きのテーパー角も調整できます。上の項目の糸巻き状態の写真でわかるとおりダイワのレブロスMX(ABSU)は逆テーパー、シマノのナスキー(AR-C)はフラットな形状です。
 調整方法はスプールを外した軸に、付属している樹脂のワッシャーで調整します(左写真の赤い部分)。追加すると正テーパーよりになり、減らすと逆テーパーになります。枚数で調整します。
 
 
 真ん中の写真が調整前、右の写真がワッシャーを一枚追加した状態で。テーパー角が緩くなった事がわかります。
 飛距離やトラブルを確認しながら理想の状態を求めていくのもいいかもしれませんね。自分で調整したタックルであればなおさら、愛着や使うことの喜びは大きいものです。
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